• vol. 364 朝焼け

    2012.12.24


    n         冬の季節、朝日の上る時間は大分遅くなったが、少し早く起きた時、ベランダから上る朝日を見て、思わず写真を撮った。 朝日を見ると、いつも思い出す、ネスカフェで使われた一遍の詩。 そして、地球の裏側にいる、友のことを思う・・・・。


    カムチャッカの若者が、きりんの夢を見ているとき


    メキシコの娘は、朝もやの中でバスを待っている


    ニューヨークの少女が、ほほえみながら寝がえりをうつとき


    ローマの少年は、柱頭を染める朝陽にウインクする


    この地球で、いつもどこかで朝がはじまっている


    ぼくらは朝をリレーするのだ、経度から経度へと


    そうしていわば交換で地球を守る


    眠る前のひととき耳をすますと


    どこか遠くで目覚時計のベルが鳴ってる


    それはあなたの送った朝を


    誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ 


    『朝のリレー』: 著者 谷川 俊太郎


     


    n         写真を撮ったその気持ち?  それは元旦にTV等で毎年繰り返される光景でもある、最初に山のかなたに上る朝日に、思わず手を合わせ拝む気持ちと少し似ているような気がする。 この瞬間、人は何か神々しさを感じるのかもしれません・・・・・。
            


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