2023.1.25
◆ 昨年末にお預かりしていた「着物帯の生地」。 クッションに仕立ててほしいとのご依頼で、昨日お引渡し。 40角サイズにし、フェザーの中材も発注し、一緒に納品させていただきました。 後から考えたら「丸帯」<幅68cm>の生地だったことに気が付きました!! 道理で、金糸銀糸がふんだんに使われ裏面は糸の嵐。 通常の帯から40cm角のクッションは作れないのです。 はぎ合わせれば可能ですが。
◆ なぜかと言えば、多くの帯<袋帯等>は30cm程度の幅しかないので、「テーブルランナー」にされる方が多いと思います。 また、着物生地でインテリア用「ファブリックパネル」を作られた方も→★いらっしゃいました。 こう考えると、意外に和服用生地は、ソフトファニシングで使えるんですよね~。
年初に仕立て作業をしていたのですが、この豪華な帯生地を見ていたら、お正月気分も相まって「あ~、日本人だなぁ~」とつくづく思いました<笑>。
タッセル教室自由が丘・東京、ソフトファニシング教室のトリニティ
2023.1.1
恒例の干支タッセル<卯>とともに、ご挨拶申し上げます。
◆今年の干支タッセルは、形より「カラースキーム」先行型です。 なぜかメルヘンの世界が浮かび、綿菓子や、いわゆるベビーカラーにしたいと考えました。 それらの色は頭から離れず、逆に色が活きる形にデザインしてみました。 冬の中で元気に飛び回るウサギさん。 年賀状とは異なる背景バージョンです。
◆ 兎は跳ねることから、景気が上向きに跳ねる、回復すると言われているようですが、ここ3年間も続くコロナや物価の高騰などの数値は上がってほしくないものです・・・。
今年も何卒よろしくお願い申し上げます。
2022.12.27
◆ ルースカバー(loose cover: 英) とは、取り外しが可能な椅子用カバーのことです。 スリップカバー(slipcover: 米)とも呼びます。 12月のほとんどの時間を、このご依頼品制作に費やしたかも・・<苦笑>。 時間が足りず助っ人までお願いした次第。 もちろん先日無事に納品済みですが、写真をいただいたので、ご紹介させていただきます。
◆ 椅子は、ひとつとして同じものがないので、デザインを考えると同時に型紙を起します。 最初の段階が大きな山場で、トータル時間の1/3くらいを費やします。 2段階目は裁断と下準備に1/3, 3段階目は、残り3脚分の本縫いで1/3・・・。 時間配分は、ざっとこんな感じでしょうか。 2段階目までは気が休まりませんが、 最後の段階はもう頭の中で出来上がっている感じで、気分は楽勝・・・<笑>。
◆ 今年も残すところ後4日。 皆さまにとってはどんな一年でしたか? この一年振り返ると、さまざまな出来事が脳裏をかすめます。 私にとっては、時代の変化を痛切に感じた2022年でもありました・・・。
さて年内のコラムは、今回にて終了させていただきます。 また、来年もコラムのご愛読をよろしくお願いします。
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2022.12.24
◆ お客様がお持ちの鏡に「カバー制作のご依頼」を受け、年内最後の本日お渡しすることができました。 お話しを受けた最初の時点でサイズをお聞きし、作った結果がなんと数値の読み間違いで、小さすぎて悲惨なことに・・・<泣>。
◆ 現物をお持ちいただき、再度作り替えた時にブレードを追加したことで、デザインがバージョンアップです!! 作り手の私も納得の仕上がり、そしてお客様にも喜んでいただけて・・・めでたし、めでたし。
それにしても現物の鏡は、思わず「鏡よ鏡、鏡さん、世界で一番美しいのは誰?」とつぶやきたくなるような素敵なイタリア製の鏡でした~。 Mrs. Tさま、ありがとうございました!
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2022.11.18
◆ 来年の干支タッセルの制作季節がやってきました・・・。 頭の中でデザイン構想はできましたが、手を付けるタイミングを見計らっています。 たぶん来週中頃から制作に入れると思ってますので、12月に入ったら皆さんに制作のご案内ができるかな・・と考えています。
◆その前に、干支のウサギさんからご挨拶!? 「こんなん顔してま~す。タッセルの上にのさせてもらいます! よろしくねぇ~」と、言っているかどうかはわかりませんが・・・<笑>。 何人かの生徒さんから言われている事、「あまり難しくしないでくださいね~。」 今回は少し楽に時間があまりかからないデザインにする予定ですので、ご安心を!!
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2022.10.13
◆ HPに設置している「ショッピングサイト」から、すでに売切れ商品のオーダー!? あれっ、おかしいな・・・と思い、チェックしたらなんと私のオペレーションミスで、売切れマークが抜けていた~!? お客様には丁重に謝りのお電話を差し上げ・・・、しかしそんな会話のいきさつから生まれたタッセルです。
◆ 本来お客様がほしいと思われていたデザインの写真を見せていただき、そのデザインに近いものを制作させていただきました。 アンティークタッセルと思われるデザインで、大きなサイズでしたが、少し木型の数を減らしバランスを考え、そして色は同じようなものを使い制作させていただきました。
◆ すでに作品はお客様にお届け済。 素敵な銀器と一緒に飾った写真を送っていただきました!! そちらでご紹介させていただきます。 新しいデザインに挑戦することは好きなこと。 本当に楽しく作業をさせていただきました。 Ms. K様、 この度のご用命、まことにありがとうございました!
<写真提供: ©Ms. K様>
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2022.8.17
◆ 目の前に仕掛品があるのは、とても気になるもんです・・・。 2月に作り始めたプリーツは完成していたのに、後は上下の始末だけという段階からちっとも進んでませんでした<苦笑>→★。 ←作り方に興味のある方は、前の★マークにアクセスしてください。制作途中が参考になると思います) 別途興味のある方は連絡ください。 お教えすることも可能ですので。
◆ なぜか今日・・・? 一気に作ってしましいました。 作っている途中、突然閃き、バイアステープの上には、「コード飾り」もいいかな~なんて、それも付けてしまいました。 ベースは真ちゅう製のフロアランプなので、きっとこの黄色のコードも合うことでしょう。 なんか夏休みの宿題が終わった時のように、スッキリの日です。
◆ 初めて総プリーツに挑戦したものです。 一枚ずつプリーツを作って仕上げるなんて、今の世の中対応してくれるところはまず皆無かと思われます。 なぜなら、すでにプリーツになっているものが代替品として出回っているのからなんですね~。 それにこんな手作業をやってたら制作コストがとんでもなく高いものになってしまうことでしょう。 今回ご紹介した作品は、私の道楽の域のランプシェードでした<笑>
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2022.8.1
◆ 先週のとある曜日、「お気軽コース」でランプシェードを作りたいとお申込みをいただいたお客様をサポートさせていただきました。 このお気軽コースは、ソフトファニシングコースのみの適用となりますが、入学しなくても作りたい作品が作れる便利なコースです。 ご連絡時には「皮」を貼りたいとのことでしたが、急遽変更で竹素材でできた紙素材をはられました。 今回はすべて材料類の持込みでしたので、見たこともないデザインのシェードとなりました。 紙を貼っても、耐熱シートを使っているので、燃えませんよ!!
◆ ランプシェードの「ドラムタイプ」の設計は簡単ですが、直径が小さくかつ縦長(70cm)だったので、細長の円筒をキープしながらの制作は、少し手こずった感じ。 お二人で得意なところを分担しながら、かつ共同作業で完成にこぎつけました。 最後に明かりをいれ確認。 若干張地の色が薄くなりますが、この点も今後の検討課題かな~とおっしゃっながら、ご満足いただけてよかったです!! まったくの素人さんでしたが、2時間で「作り方」をマスターされました!! Mr.J-san and Ms. A-san、お疲れさまでした!!
ソフトファニシング教室、タッセル教室・東京自由が丘のトリニティ
2022.7.22
◆ 今回のご依頼品には、「ベッドカバー」も。 一枚の大きな「布」になるので、完成品をどうお見せするか、とても迷う写真表現なんですね~。 このスタイルは、「フルレングスのベッドカバー」と言って、ベッド全体を覆い、床すれすれまでの長さのことを言います【写真上】。 急ぎ書いたので、汚い手書きですみません<苦笑>。
◆ カバー足元部分の角は、丸くすると綺麗なラインがでますね【写真下】。 何もせず四角く縫っても構いませんが、この方がとても素敵に見えますね。
タイトルに「・・・作り方」と書きましたが、このコーナーの作り方は簡単! ベッドの端から下がる長さ(仮に40cmとすると)、角に40cmの正方形ができますね。 コーナー角と対角線に位置する角の点から、40cmの円を描けば綺麗なラインができますので、それをなぞるだけ。 もちろん縫い代分は忘れないで足してくださいね!!
◆ ほとんどがこのタイプですが、もうひとつのデザインは、ベッドから垂れる長さを短めにして、ベッドバランスと組み合わせるデザインがあります。 ベッドの高さが高い(マットが2段)の場合や、柔らかい印象を表現したい場合等、断然こちらの「カバー + バランス」の組み合わせがお勧めですね。
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2022.7.17
◆ お客様からのご依頼品のひとつ、パイピング付きクッションの完成。 グリーンがお気に入りのお客さまということで、今回はインテリアコーディネーターの方のご指示デザインで、クッションの縁に緑色の生地でパイピングを入れました。 ぐっと引き締まって素敵です! こちらで手配させていただいた中身のヌードクッションを 中に入れて思わず「空手チョップ~」をしてしまいました<苦笑>。
◆ さて、このクッションに入れるチョッピング。 洋書等で見かけたことはありませんか? この意味もさまざまありますが、 まずは、これをやることによって中身は「たっぷりと羽毛が入ったヌードクッション」が使用されてますよ、という意味になります。 なぜなら、他の合成繊維等でできたヌードクッション(すぐへたるし・・)では、これができないからなんですね。
また、チョップすることで生地にへこみができ、シルクやベルベットなど光沢のある生地を使っているクッションは、光沢による変化を与え、より豪華に見せる効果もあります。 プリントでもその形に動きを与えることができるので、より見た目の快適性を追求することができるのです。 基本的に海外のインテリアは、お客さまに見せるということが暗黙の前提がありますからね~。
◆ 基本的にチョップしようが、しまいがクッションはクッション。 皆さんの好みの問題なので、背中を支えてくれる機能に変わりはありませんね。
◆ 下のクッションは、大分以前に教室の生徒さんからのご依頼で作成したもの。 写真撮影時には「チョップしてね」と頼んで撮ってもらいました<笑>。 私はチョップ派!?