2011.4.30
■ 「自分の作品に飾るタッセルで、合うデザインのもの作りたいんですけど・・・」 という電話がかかってきた。刺繍の先生でもある生徒さんの彼女が持ってきた作品は、大きな麻の布に刺繍をした、と~っても素敵なカーテンの大作である。 連休から始まるイベントに飾るものだという。
■ 「このカーテンにつけたいんだけど、素材が麻だし、やはり自然素材がいいですよね~?」 「もちろん! それにあくまでも主役は刺繍作品なので、タッセルのデザインはシンプルに・・・。 でも、どこかに少しアクセントポイントを入れ、さりげないデザインにしましょう。」 私も教室ではじめて刺繍作品を見たので、お互いに何も準備のないまま会話し、サッとデザインだけを書き、手持ちの糸素材で分量等の確認作業のみ。もちろん、彼女はカリキュラムを終えているので、作成ポイントだけを説明して終わり。 「今日は帰りに、糸を買いに行ってきま~す。」 とお帰りになった。
■ 3日後に、ひょぃと教室に現れ、「完成しましたぁ~ッ!!」 <写真下> 展示会の設営準備に行く途中に立ち寄ってくれたのだ。みごと、イメージどおりに完成している。 デザインポイントは、ネック。 皆さんが自由に作品が作れるようになっていくのを見るのは、とっても嬉しく、私自身ほんとにワクワクさせられます。
■ Mさんが所属する展示会のご案内
2011.4.28
■ 「vol.76 Yokoさんの手作りカーテン」でご紹介しましたが、そのカーテンを束ねる、カーテンのタッセルタイバックに飾る「ローゼット」。 Yokoさんのハンドメイドです。 布の色にあわせて、タッセル糸の色選びの相談をしながら、その素材感と色を吟味。 とっても素敵に完成です。 教室では、ご自身が作成されている傍ら、他の生徒さんからも 「素敵~ッ!!」 と絶賛でした。 ローゼットは、アクセサリーにも変身しますし、その活用範囲もとても広いですね。
■ 既に3月から開始している、「タッセル作りのコース、<パートIII・アドバンストコース>」では、基本を学んでいただいた後に、 もっとタッセルを楽しんでいだけるように、皆様のオリジナルなデザイン作りもサポートしております。
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2011.4.24
■ 昨年の数ある生徒さんの秀逸作品の中から、「椅子カバー」のご紹介。洋裁の技術も卓越しているChikaさんの作品、さすがです!! 椅子のカバーを英語で言うと、ルースカバー、米語では、スリップカバー。 使用した布の余った部分で、ランプシェードにも・・・。 同じ生地を使うことで、雰囲気に統一感が生まれています。
■ 授業の途中、「座面の下のデザインは、どうしましょうかぁ?」 「そうね、椅子そのものが、事務用の椅子だし・・・、生地の雰囲気も考慮し、短くて小さな”ひだのプリーツ”にしましょう。」 「そういえば、昔、お医者さんの診察室には、よくこんな感じの白いカバーのかかった椅子がおいてあったわよねぇ~」等と、楽しい会話をしながらデザインを決めていった記憶が蘇ってきます。
■ 撮影場所は、ご主人の書斎。ご主人もさぞ、満足されているのでは・・・と、想像しています。 まるで、インテリア雑誌のワンシーンのようです。
2011.4.22
n 昨年4月、布を中心にした、まさに「ソフトファニシングで、インテリアをコーディネート」する為の「制作プロジェクト」のご依頼を受けました。 シルクフラワーの教室を主宰されているご本人のブログでも沢山紹介されていますので、ご覧になった方もいらっしゃるのではないか(?) と思いますが、デザイン監修の異なる立場で作品をご紹介させていただきたいと思います。 また、皆さまのインテリアのデコレーションの際の参考になればと・・・・。
n ご依頼主は、以前生徒さんとしてクラスに通ってきていただいていたので、ご本人の好みもある程度把握していたことや、既に購入されたお好みの生地を持ち込まれたこともあり、はたまたご自身のインテリアに対する高い感度もあり、デザインコンセプトとコーディネートはとてもしやすい状況でした。 淡いグレー、グレー系のピンク、そしてベージュ系等が大変お好きで、色からくるイメージは、どことなくShabbyではあるけど、CHICでELEGANTなスタイルにまとめられています。ご本人の一眼レフの卓越した技術による素敵な写真とインテリアをご覧ください。
1. ランプシェードと縁飾り こちらから。
Ø 打ち合わせの時、「こんなのはできますか?」 と、ソフトファニシングの本までご持参されました。 ランプシェードは、すでにストライプ柄の生地が貼ってありましたが、少々汚れも目立ち確かに張り替え時期到来です。 裏地と表地を二重に貼る「ソフトタイプ」のシェードです。 縁飾りは本にあるような、上下にラップルを希望。 ご持参の本のイメージ通りのものを制作しました。
Unknow the book's title……
実は、もう少し大人っぽい「縁飾りデザイン」もいいのでは・・・と、途中で試行錯誤したもの<写真下>です。 しかし、本までご持参されたことを考え、既にイメージが出来上がっているので、ガッカリされるのでは・・・と考え直し、ご依頼のデザインでお納めしました。「縁飾り」はシェードの形にあわせて、同じ生地素材を使ったり、既製品のリボンを使ったりして、まさに唯一オリジナルなものに仕上げていくことができます。
2. コーヒーテーブルのカバー こちらから。
Ø 丸テーブルのトップがガラス製、しかも脚がアイアンでできているので (テラス等に置くにはピッタリですが・・・・)、お部屋の雰囲気に合わないということで、お悩み解決大作戦。 床までの長さにして脚を隠し、テーブルトップとスカートの切り替えにパイピングを。 そしてサイドは、フリルをたっぷり。 とってもゴージャス!! このデザインも確か、ご持参の本のページに付箋が貼ってあったような気がします。 布を一枚かけることによって、雰囲気を簡単に変えることができるカバーは、とっても便利。
3. パイピングクッション こちらから。
Ø 「このソファに合わせたいのですが、何個作ったらいいでしょうか?」 という質問に、即座に5個と答えました。 大きなサイズのソファですし、クッションは同じ生地の使用なので、奇数個にすることで、クッションの存在感が出ると同時に、統一感がとれすっきり見えます。サイズは少し大きめの45cm角。 オールフェザーのヌードクッションもご注文いただきました。(ボルスタークッション等、さまざまな形のクッションに対応した、ヌードクッションも販売しております!)
4. ダマスク柄模様のキャビネット用ランナー こちらから
Ø 手作りのいいところは、やはり家具の大きさに合わせ長さや幅を自由に変更し、バランスまで考慮できるところが最大の長所。既製品で、ピッタリサイズを探すのはなかなか難しいのでは? と思います。パイピングクッションと同じ生地で。
5. キャビネット用ランナー 打ち合わせ時の写真とともに・・・ こちらから。
Ø テーブルランナーの両端は、重しの役目を果たしアクセントになるような、タッセルやフリンジがアレンジすると、完成度が高くなります。 今回はその役目を果たしてくれる既製品のブリオンフリンジをアレンジしてみました。生地の間に入っているベージュのラインとブリオンフリンジのベージュの色とがつながり、リズムが生まれています。
6. ラウンドテーブル用クロス こちらから。
Ø よく見かける四角い大きなものをかけてもいいでしょうが、やはり丸いテーブルの場合、これではすべての脚を隠すに無理があります。丸テーブル用のクロスは、やはり丸く作るのが本流。 テーブルから下がるドレープがとても綺麗に仕上がり、そこの雰囲気に一段上の「格」が生まれます。
7. オーガンジーのテーブルトッパー こちらから。
Ø 上述の丸テーブルのクロスの上にアクセントとして飾る 「テーブルトッパー」です。 シンプルなデザインのカバーだったので、レース用素材(カーテンのリサイクル)に、サテンリボンとコットンレースをアレンジし、一味違ったデザインに。 お部屋のイメージからすると、少々かわいいイメージかな、と心配しましたが、コットンレースの質感とサイズが主張しすぎず、なんとか・・・・。 しかしこれは時間がかかりましたよ・・・フーッ。
8. コンソールカバー こちらから。
Ø インテリア業界でも一時期(2008年頃?)、流行となった「鏡製」の家具。 それをお持ちでしたが時間がたち、飽きてしまったということで、カバーをかけることに。 ソファの後ろにセットするコンソールテーブルへと早変わりです。テーブルトップとの境目にリボンテープをアレンジしています。
9. ピクチャー・リボン こちらから。
Ø 絵画の額を飾るピクチャー・リボン。モアレ生地の余り部分で作成。 絵がシックな場合、こんな演出でぐっと雰囲気作りをすることが可能になります。 旅行などで気に入った小さな絵ハガキ等を額に入れ、こんな風に演出すれば、きっと壁ももっと素敵になるでしょう。 リボンが4つの場合のクロスと、リボンが3つのTrefoilという三つ葉の飾りの種類があります。
■ ”ソフトファニシング”は、インテリアの新規のプランニングに大きな影響を与えるとても重要なパートです。 しかし、今回のように、既存の家具を布でカバーしアレンジしたり、作品を追加することにより、容易に雰囲気を変えることもできるということが、おわかりいただけたのではないでしょうか。
■ 私が追い求める"ソフトファニシング"の世界とは、やはりコーディネートまで出来て初めてインテリアが完成する、その真髄に少しでも踏み込めたこのプロジェクトは、とっても楽しく、そして大変有意義なものでした。 本当に感謝です!
これからも、こんなプロジェクトだったら、どんどん挑戦していきたいと思っております!!
■ さて、今回のコラムを書くにあたっては、思わず『読まずして死ねるか!』 <内藤陳著>のタイトルが浮かんでいました。 気になっていたテーマでもあり、まさに「これを書かずして今年の4月は終わらない・・・」そんな気分です。 (※昨年はコラム記載をサボっておりました・・・・キャハッ。)
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2011.4.16
■ このところ、タッセルに関するコラムが続いていますが・・・、またまたタッセルです。 毎年連休に合わせて開催される今年の「ホビーショウ2011」は、いつからなのかしらん!? と思いWebをチェックした時に、「そういえば・・・」と思ったのが今回の作品のご紹介です。 2~3年前にショウに行った時に、あるブースで見つけたプラスチックのビーズ。 見た瞬間に作品イメージが出来あがり、その時に作った作品です。
■ 2色のコードを丸い木型に巻き、購入したビーズと組み合わせ、そのイメージで房の色を選びました。 教室では「かわいい!!」と皆さんに人気ですが、ビーズを供給のメーカーさんとの交渉がままならず・・・・。このデザインをカリキュラムとして提供することが出来ず、残念!!
■ お蔵入りにはしたくないと思っていますが、はて、さて・・・???
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2011.4.13
■ 「vol.75」でご紹介したが、知人のアトリエで購入したビーズをタッセルに仕上げてみました。 ビーズの色はきれいな紫色なので、それに合わせヘッドの部分に淡い紫色を使ってみました。 教室のタッセルが下がっているボードで、燦然と輝いています。 プラスチックビーズとは異なり、その光り方や見た目の質感は、やはり品格が違います。
■ それにしても、光ものの写真撮影は、難しい・・・・。
■ 以前ご紹介した「ビーズ・タッセル」はこちらから。
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2011.3.21
■習得されたタッセル作りのスキルを生かし、生徒さんご自身で作られたタッセルをご紹介。教室にお持ちになったので、写真を撮らせていただきました。 「木型を使ったタッセル」を、ご自分の好きな色の組み合わせで作成されています。 ラフの部分もとても綺麗にできています。 また、ハサミにつけた「ミニタッセル」も、既にお持ちの、あり合わせの糸を組み合わせたのだとか。 独自の色や形でタッセルを楽しんでいらっしゃるのを見ると、こちらもとても嬉しく思います。
■基本を習えば、応用範囲は格段に広がりますね。ハサミ<写真下>につけられたように房をふたつにしたり、紐の長さをもっと長くし、糸素材を替えれば、「メニューブック」や「フォトアルバム」等を飾るタッセルにも応用できます。
■「十人十色」とはよく言ったものです。「色」の出し方は、その方の個性がよく出て、私でも想像できない色を出されることもしばしば。 また色の出し方は、その時の心境や季節によっても、おおきく左右されるものだと、常々から思っております。
2011.3.6
■生徒さんが写真を送ってきてくれました。 3窓分のカーテンを制作。いや、4窓分ですね。 しかも、長さはフルレングス。(※ レールから床までの長さのカーテンを言います)。 遮光用に裏地もついてます。 お疲れさま!!
■カーテン中央の開閉部分 <写真右下>に、本体生地の一部の色と合わせたシルク生地でボーダーを入れ、アクセントにしています。 しかも、リフォーム時にペイントされた柱の色<写真左上>ともマッチし、大きな生地面積に、それらの色がリズム感を作り、いつ見ても飽きさせない、とっても素敵なものに仕上がっていると思います。(拍手!!)
■「タイバック(カーテンを束ねる布)」も完成しているのですが、タッセルコースも受講されているので、その完成済のタイバックに「ローゼツト」をあしらいたいとのこと。 現在製作中。 きっとこれも見事に素敵な作品に仕上がることと予想しています。 完成したらこちらも是非、ご紹介させていただきたいと思いますので、写真、よろしくお願いします!
■お仕事をお持ちのYokoさん、限られた時間の中での制作に感嘆すると同時に、頭が下がります・・・・。
2011.3.4
■ 先日、友人のビーズのアトリエにお邪魔した。以前にも幾度かお邪魔していて、下の斜めの写真のタッセル作品を作ったときも分けていただいた。 材料のすべてはフランスから輸入しているので、素人の私が見ても、その色艶や、微妙な色合いは、普通のものとちょっと違う。 アトリエには、8mほどもあろうかという壁面の棚がビーズ、スパングルの材料で埋め尽くされ、それは、それは圧巻である。思いついた時にすぐ使用できるようにと、自宅にも同じ種類すべてを保有しているのだそうだ。 ( 根性、入ってます!! )
■ 今回興味を引いたものは、怪しげに光るガラスビーズや、「きゃッ、かわいい~、でも使い方によっては微妙・・・」などと言いながら、てんとう虫のもの等を購入させてもらった。 友人も、「どんな風に出来上がるか、楽しみ~」なんて言ってくれたが、もう頭の中にはデザインが完成してます!!
■久しぶりなので、当然食事(飲み会デス)に行きましょう、ということに・・・。今回もまたまた帰りは、最終電車となりました。(苦笑)
2011.2.27
■ カーテン用に使用する「タッセルタイバック(英語名称)」のご紹介。 タッセルの木型が大きくなりますので、デザインとしてヘッド部分にモブキャップの編みを、そして当然長くなったスカートの上に「テトリスデザイン」の編みを入れ、デザイン自体が単調にならないようにしてみました。 紐の部分を除いて、約20cmです。 タッセルコースのカリキュラムに入っていますので、是非チャレンジしてみてください。
■ 日本の住居の天上高の平均は、約2.5m~3.0mくらいなので、カーテンを制作される生徒さんのカーテンの長さの平均は、2.0mくらいで作成される場合が多いように思われます。 写真は、制作したものを自宅のカーテンにさげて見たものです。カーテン全体の長さに対して、ほんと丁度いい、と自画自賛 (笑)。 下げる位置に関しては、インテリアデコレーターの端くれとして、ゴールデンルール<1 : 1.618 >で提唱させていただいております。
■ 私がタッセルを作成する場合、いつも考えることは、使用目的とするデザインに対しての「形状と加える装飾」、「色」、「糸素材」、「ボリュームと長さの全体バランス」です。
インテリア要素の重要なエレメントであるソフトファニシングとタッセルの融合。そして、すぐに使えて素敵なデザインを提供する「タッセルコース」作りを目指しております。
ソフトファニシング、タッセル教室のトリニティ
2011年02月27日 記載