• vol. 191 タッセル スカートとは 構造その3

    2012.4.13

    n         スカートは、モールドの下にさがっているもので、その種類は、基本的に2種類。 ひとつは、切ってほぐした糸が下がっているもの、そしてもうひとつは、ブリオンスカート(糸やコードを撚って作られたもの)が下がる場合のふたつです。 (※「スカート無しのタッセル」というのもありますが、今回は、スカートについてなので、省略します。)
            

     

    n         基本的なスカートが完成したら、その上に、さまざまな装飾をしていくことができます。 スカートとして使われたブリオンがスカートの上に装飾として使われたり、小さな房ポンポンジャスミンと呼ばれる小さな花の形をしたものや、トレリスといったデザインのもの等です。 
    ※カリキュラム参考→こちらから
    飾り類をつければ、全体の厚みが増していきます。 しかしまた、どの装飾物を使うかは、全体のバランスが重要ですね。

     

    n         これらは従来のタッセルを作り方ですが、現代はインテリアも変化し、それに合わせてスカート部分に、ジェムストーン、スワロフスキー、ファー、そしてフェザーなどさまざまな素材が使われ、独創的なデザインも多く見かけられるようになりました。  

    参照本: TASSEL MAKING P39., Author by Anna Crutchley, Publisher: Southwater

    2012年4月13日
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  • vol. 190 タッセル木型の種類 構造その2

    2012.4.11

    n         モールドは、ヘッド(頭)とも呼ばれ、その素材は主に、木でできていて(wooden mould)、中心部分に紐を通す穴があいています。 大量生産されるタッセルには、プラスチック素材が使われているのを見かけたこともあります。 身の回りにある、使えそうなものを代用する・・・、柔軟な発想でタッセルに挑戦するのも、オリジナリティ溢れるタッセルを完成されられるかもしれません。 

     

    n         モールドのサイズは、小さいタッセルであれば小さく、大きなサイズのものを使えば大型のカーテン用へと、全体の大きさが左右されると同時に、タッセルのデザインをも左右する重要なパーツと言えるでしょう。 また、1個だけの木型を使うのではなく、異なる形をしたモールドを組み合わせて使う場合もあります。 その例はコラムvol.107こちらからどうぞ。 またスカートを取り付ける箇所は、ウェストと呼ばれます。写真の木型は、トリニティのコレクションです。
            

     

    n         木型(モールド)をカバーする方法は、

    1)       コードを巻く

    2)       本体の糸束を作業用糸で繰り、カバーする

    3)       また木製は、ペイントし、オリジナルな模様などを描くのも可能ですね。 (そのうち挑戦したいと思っています・・・・。) 

      

    ■         【おまけ】: モールドの装飾

    上記の方法で木型のカバーが終わったら、更にその上から、さまざまな装飾を施すことも可能です。 写真は、「ネット状の編み飾り」や、「スネーリンク゛」という飾り、「ストライピング」といって縦にコードを飾るものなどがあり、複雑、豪華になっていきます。 やはりこれらの装飾のどれを使うかは、タッセル全体のバランスや、どんな雰囲気にしたいかを考える必要があるでしょう。

        
     

       ※写真作品は、すべてTrinityの制作です。
    記事掲載: 2012年4月

    参照本: TASSEL MAKING P39., Author by Anna Crutchley, Publisher: Southwater

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  • vol. 189 タッセルのコードの種類 構造その1

    2012.4.9

    n         コードの役割は、タッセル自体を下げておくための紐のことを言い、英語ではサスペンションコード(Suspension Code)とも言います。 モールド(木型) の中を通って、上部に出ていきます。

     

    n         コードは、その拠り方によって、

    A)       二つ撚り(ふたつの糸束を使って撚る)

    B)       三つ撚り(みっつの糸束を使って撚る)

    C)       四つ撚り(よっつの糸束を使って撚る) と、3種類に大別できます

     

    n         今回の写真は、上記C)四つ撚りに限ったものだけですが、一種類の作り方だけでもこんなに沢山のデザインをすることができます。 そしてまた、その雰囲気も異なりますね。 コードは、その作り方と色の組み合わせでさまざまにデザインでき、そのバリエーションはどれだけ出来るんだろう・・・と、思ってしまいます。  
    下げ紐と言えど、それらが持つ雰囲気は、シンプルなものから、少しゴージャスな雰囲気を出せるものまでありますので、どのデザインと組み合わせるかは、やはり、タッセル全体のバランスが大事ということですね。 コードも奥深い・・・・・。
     
        

    参照本: TASSEL MAKING P39., Author by Anna Crutchley, Publisher: Southwater

     

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  • vol.188 タッセルの全体構造

    2012.4.6

    ◆ 2007年当初の特別講座、特に木型使用のタッセル特別講座には、その構造に興味を持たれてご出席いただいた方も多かったような記憶があります・・・。

    そこで、今回から5回にわたり、初めての連載形式で木型を使った「タッセルの構造と、各パーツ(部位)の名称や「種類」について、ご紹介していきます。 講座を正式に開始<2008年秋>しましたが、最近はネット上では”様さまな作り方をしているタッセル”を沢山みかけるようになりました。  「タッセル」を全くご存じない方は、外見だけ見ても区別はつきにくいと考えます。  元来そのルーツは、ヨーロッパの古典的な飾り物であるタッセル。 まずは、タッセルの基本の形を知っていただきたいと思います。

    ◆全体構造(写真)と4つのパーツ

    1.  サスペンション・コード (Cord/Rope) タッセルを下げる紐

    2.  木型 (Wodden Mould /Mold) タッセルの上部

    3.  スカート(Skirt) タッセルの下部の糸の房束

    4.  ラフ (Ruff) タッセルのモールド(木型)とスカートの間に飾られるもの

    基本パーツはこれだけですから、各パーツ毎の作り方の基本を学べば、誰でもシンプルなシンプルな木型を使ったタッセルが作れるようになります。

    ◆ しかしながら、タッセルはその色の組み合わせを変えたり、上述パーツにもさまざまな種類の装飾パーツが存在し、全体のバランスを取りながら組み合わせを考えることが、タッセルを奥深くし、楽しさといえるのではないかと思います。

    参照本:  TASSEL MAKING P39, Author by Anna Crutchley, Publisher: Southwater

     

    文: 2012年4月6日

     

  • vol. 187 カルトナージュの箱とタッセル

    2012.4.4


    n         タッセルの研究科のカリキュラムもあと残りわずか、というところまでこられた生徒さんがご自分で作られたカルトナージュの箱にタッセルを組み合わせた作品。 応用編ですね。 
    基本的にタッセルは「房」ですが、相談を受け箱を見せていただいた時に、使われている生地がとてもポップな雰囲気なので、あえて房をやめ、こんなデザインをアドバイスさせていただきました。 もちろん、色選びも含めすべてご本人が作られました。 ケーキ用カトリラー入れとのこと、とてもキュートな感じに仕上がっています (パチパチ!!)
     


     


    n         カルトナージュも主に布を使われると思いますが、その生地のデザインや色、雰囲気によってアドバイスも変わってきます。 今回ご提案しました飾りは、タッセルのさまざまな装飾類の一部で、仏語でBoulesという名前のものです。 それらの紐を全部まとめた糸飾りの色合いも素敵です!!
            

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  • vol.186 ドア・ストッパー

    2012.4.2

    ご依頼を受け、作成した「ドアストッパー」。 店頭に見えられたお客様が「ドアストッパーはありますか?」という会話に始まって、選ばれたハギレで作ったものです。 更なるご希望は”洗えるように・・・”とのことで、下の部分は、マジックテープをつけ、中に入っている重石は取り外し可能に。 このデザイン設計、意外に頭を悩ましてくれましたが、無事完成。

     

    ■ 細いパイピングを入れ、持ち手部分にデザインを施してみました。 バニティバッグのような感じのオシャレな雰囲気に。 12cm角の小さなものです。

            

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  • vol. 185 はじめてのBOOK OFF

    2012.3.29


    n         「初めてのお使い」、ならぬ初めて古本の処分に「BOOK OFF」さんにお願いしました。 大量にあったので、取りにきてくれるのは確かに便利だな、と思います。 用意したダンボールに入りきらず、もう本棚から直接玄関先に積んでしまいました。 もう、数えるのも面倒です。「さぁ~て、本棚スッキリ。 また新たな知識が並ぶ!? 」なんて思いながら、結局ダンボール4箱分をお持ち帰りになりました。


    n         後日、電話で査定金額のご連絡をいただきました。「2,520円、エッ~、そッ、そんなもん????」と驚くほど低い査定にビックリ!!  お世話になった本たち・・・・、再度読み返す気力もなく、結局それでおしまいにすることにしました(泣)。  英語のOFFには、古くなったという意味がありますが、売る側からすると、「The deal is off. (この取引は成立しない。)」のが、「BOOK OFF」と、妙に納得した経験でした。
        


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  • vol.184 手作りカーテン オーストリアンブラインド

    2012.3.26


    n         生徒さんの作品です!  新築中の家のキッチン用に作成されました。 現在、建築屋さんとの交渉も手がけられて・・・、ホントに彼女は大忙しです。 後ろから援護射撃として、さまざまなアドバイスもさせてもらっています(笑)。 


     


    n         お好みや、建築仕様もいたるところが英国風。  本も何冊かご覧になり、「これがいい~!!」と決められた、オーストリアン・ブラインド。 日本名では、バルーンシェードですね。 上部の左右にアクセントとしてつけた、ファブリックトリムの「ロゼット」。 これがチョーカッコ、かわいい~。 他の生徒さんのアドバイスもあり、いくつかある種類の飾りの中からこのデザインに決まり!  ご本人も完成に大満足のご様子。 教室にあった器具(ちょっとサイズ違いでしたが・・・) に取り付けて、完成を確認して見ました。


     


    n         飾りがあるのと無いのでは、全く雰囲気が異なりますね。
        


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  • vol. 183 カルピスバター

    2012.3.24


    n         「いい生地を見てしまうと、目が肥えてしまって▲※☆#$・・・。」と、生徒さん。 「それは生地だけではないのよね~。」 つい、目の前にあった、空き箱を道具入れに使用しているカルピスバターの(※)箱が目に入り、「私は一度この味を知ってからは、これから離れられなくなってしまいました。」  その時のクラスにいらっしゃた方々も、以外にこのバターの存在を知らない方もいたので、びっくり。 ※カルピス社から発売されているバター、カルピスでできてはいませんよ(笑)。 


     


    n         普通はどこのスーパーでも購入できますが、品切れしていたりすることもあり、他のものを買ったりしますが、結局ここに舞い戻ります。 雑味がないので、バゲット等、パンの味を純粋に味わいたいときや、蜂蜜との相性も抜群なので、シンプルな蜂蜜トーストなんかにすると、とってもおいしいんですよ。 


     


    n         確か価格は、約1,500円程度。 箱無しだと1,000円くらいです。 このエコ時代。 箱無しで、そしてどこでも簡単に購入できると嬉しいんですが・・・・、ねぇ~カルピスさん!!
            


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  • vol. 182 アートなクッション

    2012.3.23


    n         先日コラムvol. 177でご紹介しました、ゴディバのリボン、変身させてみました。 今回は「クッション」に。 前面をすべて格子状にしようかと思いましたが、途中で材料切れ・・・・。 ま、これでもいけてるジャン、と納得でこのデザイン。


     


    n         完成したら少し地味!? ・・・・と思い、 これもやはりいただいたオレンジ色を指し色にと、リボンでお花(取り外し可能) を加えてみました。 う~ん、チョコレートのプレゼント風かな・・・。 このクッション、もちろん日常使いでも問題ありませんが、自分の中では、もはやアートなクッションです。
                  


                
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