2012.12.20
n お付き合いのある会社さんから、カレンダーが届いた。 開けてびっくり、 「お~、これはなかなかシブイ~」。 美術壁掛と銘打った箱に入った、ゴブラン織りでできているカレンダーです。 最近では滅多にお目にかからない代物。 観光地にいったら、ひょっとすると・・・入手可!?
n 教室の中に飾っても、ま、布類が沢山あるので、同じ布同士という意味では、違和感はありませんが、雰囲気が・・・<苦笑>、ということで思いついたのは、日付の部分を利用して、カレンダークッション、裏には七福神 (めでたい)。 はたまたお正月飾りの敷物か、カレンダーポーチ等々。 私にとっては、きっと別の意味でお役目を果たしてくれそうです。
n 「ゴブラン織りとは」→ 生地の歴史は古く、「タぺストリー: tapestry」と呼ばれる布もこの織り方。 その昔、石造りの城に壁掛けや敷物として使われていたタぺストリーは、現在のカーテンの元祖と言われています。 ”ゴブラン”の名前は、フランスのルイ14世の時代、王立の施設として認可された、ゴブラン家の所有していた工場で織られたので、代名詞的に使われています。 ワンポイント講座でした!!
2012.12.6
n シンガポールを拠点とし、世界に支店網を持つ「TWG tea」のお店。 先日突然友人が、「近所に来ているので・・・」と、お昼休みに立ち寄ってくれ、お土産にこのお店のシーズン(クリスマス)ティーをいただいた。 日本初上陸が自由ヶ丘らしいが、近所にいながら、実は私は1回もお店に入ったことがない・・・(苦笑)。
n 自由ヶ丘南口に隣接するこのお店。 私は毎日この出口を利用しているので、工事中のときから目にしていた。 2年前の2010年、あまり景気はよく無いのに、なんて豪華な内装なんだろう、きっと大きな資本の会社なんだろうなぁ~と、毎日その店内の仕上がりを見ていましたが、参考になるインテリアの観点は、「壁面の使い方」です。 TWGteaオフィシャルHP → トップ画面に店内の壁面が。
n サロンになっている大きな壁の真ん中に、ゴールドギルドのクラシックな鏡、その前に大きなお花を置くことで、フォーカルポイントになっていますね。 それを取り巻くように、壁を埋め尽くす大小、さまざまな絵画がリズミカルに配置。 ラインをそろえると、もっとすっきりするのではないかと思いますが・・・。 インテリアの壁面の使い方のセオリーは、シンメトリー構成や、リピート構成など沢山ありますが、 壁面の使い方のひとつの参考例として、とてもいいと思っています。
2012.11.29
◆ さまざまな広告が流れる山手線電車の中の”情報ディスプレイ”。 スーパーマリオが出でくる画面では、いつも「物知りクイズ」をやっている。 あまり記憶に残っているものはないが、ちょっと以前に見た内容は、あまりにマリオ君のイメージとかけ離れた世界の話で記憶に残っている。
◆ その内容とは、ベッドの足元にかけてある一枚の布、「ベッド・スロー」。 なぜこの布をかけるのか、その由来について説明していた。 もちろん、私は知っていますよ。 部屋の中でも靴を脱がない欧米では、ちょっとベッドに横なりたいときでも、靴を履いているので、カバーの足元が汚れないようにするためのものです。 日本では、ホテルは別として室内では靴を履きませんので、形骸化してます。「きっとこれは、アクセントの布なのね~」とお思いの方も多いのではないかと思いますが、今や日本ではこの意味合いの使い方に変わってきていると言えるでしょう。
◆ でも、この使い方もあり、ですね。アクセントに、そして足元に一枚あるととても暖かいですし、また、肩掛けやひざ掛けにと、今の季節はとても重宝します。 ちなみに私は、ラルフローレーンのミニ毛布(ブランケット)を使っています。 それにしてもスーパーマリオ君のスタッフにはインテリア通がいるんですねぇ~。
※【トリビア(trivia)とは】: 雑学的知識、あまり知られていない事実。 取るに足りないことの意。
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2012.11.19
n 春夏の色に続き、夏の時期に頭を悩ませ選んだ、「トリニティセレクション・秋冬カラーのタッセル用糸 <レーヨン糸>」のご紹介です。 すでに10月に初入荷していたにもかかわらず、ご紹介するのが、一ヶ月も遅れてしまいました。 「サンプルカラーを作らなきゃ~」、と思っているうちに、気が付けば既に11月も後半に・・。 時間の経つのが早すぎるーッ。
n 今回選んだ色は24色。 春夏の色(12色)とも組み合わせ、いかに少数かつ精鋭の色たちに、狙い通りの素敵な色を出してもらうかが勝負。 さてさて、選んだ色は正解だったんだろうか・・。 サンプルを作りながら、ワクワクドキドキ。 単純に組み合わせれば、その色数は膨大。 その中から「これぞ」と思う色をサンプルカラーとしてボード上に掲載。 皆さんの色選びに役立てていただければ嬉しいと思っています。 写真での組み合わせた色は、ちょっとわかりづらいかもしれません。 店頭でぜひ実物をご覧ください。 Web販売は、今しばらくお待ちくださいね。
2012.10.24
n 英国在住の友人が、アンティークグッズをトリニティの店頭に・・・、ということで、教室に因んだ品を4点選んでくれました。今回はこちらを紹介したいと思います。 彼女は、ロンドンメトロポリタン大学を卒業し、チェルシーカレッジで、美術館学芸員の勉強をしている最中。 インテリアはもちろん、アートにも造詣が深く、目利きの彼女がセレクトしたアンティークグッズ。 価格も驚くほどリーズナブル。下の詳細な写真をご覧いただき、お気に召した方は是非ご連絡ください。 お待ちしております!!
n 「NO.1 真鍮アイロンプレート」 アイロンの形の飾りプレート。 真鍮は、私の好きな素材のひとつですが、観葉植物のグリーン等との相性もとても素敵です。 小さな鉢植えの台にしても。
n 「NO. 2 カーテン用タイバックフック」 カーテンを束ねておくフックです。 日本ではあまりお目にかかれない、雰囲気のある金具です。 横でも縦でも、どちらにセットしてもOK! またどんなカーテン生地にも似合うでしょう。
n 「NO.3 コードタッセル」 ブラインド(シェード)の紐飾り、本体布の重し飾りとして・・・。 1個でも販売可能です。
n 「NO.4 シルバープレートの長靴の針山」 ごめんなさい。SOLD OUT!!
※ 上記の商品に関しては、すべて完売しましたので、悪しからずご了承の程、お願い申し上げます。
2012.10.20
n ご希望が多く寄せられていたファータッセルの講座。 どんな原料と出会えるかも不明で、皆さんには、曖昧なお返事になっていましたが、先日ようやくゲットしましたので、今年も「ファータッセル」をやることに決定!!
n 写真は、まだ原皮の状態です。 「良質で、かつ綺麗な色のもの・・・・」、ということで選んだのが、この<こげ茶色>と<シックなベージュ色>。 このベージュは見た瞬間、品があり、なかなか出会えない色だと直感。 それにしても、たった2枚しか入手できず・・・、自然のものを選ぶのは、難しさがありますね。
さて、色と相談しながらデザインはこれからですが、やはり目指すは、「大人の女性のためのファータッセル」。 今回は、教室主催の「特別講座」ですが、生徒さん以外の方でコラムをお読みいただいている方も受講できるような形で発表する予定です。(実施は年内。※数に限りがありますので、事前リーチもお受けします。) 楽しみにしててくださいね!!
2012.10.18
n 東京駅構内で、天井を見上げた方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。 先日私も通りかかった時に見上げた一人です。 見上げた天井の淡い黄色や淡いグリーン、そして日本的な形ではありますが、花飾り、鷲、干支等をかたどった白いレリーフは、イギリスの「Kenwood House」のグレートルーム(図書館)<写真>を思い出しました。
この建物は、18世紀のイギリスの建築家ロバート・アダムの代表的な建築物。特に写真のグレートルーム(図書館)と呼ばれるこの部屋のインテリアは、彼の傑出作品とされているものです。 このKenwood Houseの庭園で撮影された、ジュリアロバーツ主演映画、「ノッテングヒルの恋人」でも有名な場所。 私は近所に住んでいましたし、学校の課外授業や野外コンサートなどで、何回も訪れた素敵なところで、お勧めの場所です。
■ 駅でパンフレット<写真>をもらってきましたが、それによるとオリジナル建築として仕上げた建築家、辰野金吾氏は、やはりロンドン留学(4年間)をしていたんですね~。 Kenwood Houseを見たかどうかはわかりませんが、イギリスの当時のインテリアの色使いや、レリーフ使いなど、似た雰囲気をもっています。 ま、それより何より、この復元は、「駅」という普段通り過ぎる場所で、明治の日本人の進取の気鋭を身近に感じ取るとることができる、そこが一番なのではないでしょうか。
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2012.9.22
◆ 「今年フランスで、アンティークビーズを仕入れてきたので、是非見にきてね。」と、友人に言われていたのでアトリエへ。 ビーズ刺繍教室(Kハウス)を主宰する彼女は、既に16年の長きに渡る教室歴があり、運営面では私の大先輩格。 足元にも及びません。 ビーズだけかと思っていたら、なんと「アンティークなタッセル」も拝見させていただきました。 この感激を早速写真に収めさせていただきました。
◆ 現地のアンティークビーズの仕入れ先で見つけたものとのこと。 お店の方のお話によると、1800年代後期のものだそうです。 使われている糸はシルクとコットンのみで、スカートには、torsade(螺旋状に撚られた房)、rosette(小さな薔薇のモチーフ)、また、vol. 190 タッセルの構造 モールド編でご紹介しました、ヘッドのテクニック等々、当時のオーナメント (さまざまな飾り類の意味)のデザインがふんだんに使われています。 しかし、アンティークと言っても、糸に痛みや経年変化による劣化はほとんど見られず、状態はとても良好なので、大事に保存されていたものと想像します。
◆ インテリアの世界でも同じですが、昔の家具の形は同じでも、ポリカーボネイト等の新素材になって、生まれ変わったりしています。 タッセルも同様、現代タッセルの中に、当時のデザインの名残りを沢山見ることができます。 本当にいいものを見せていただいて、感激でした!! 帰り際、思いもよらず「貸し出ししてもいいわよ。」とまで言っていただき、当教室でも皆さんにも、「本当の本物」をご覧いただける機会を作る予定でいますので、楽しみにしていてください。
それにしてもまたもや、終電の帰還となりました。 話がはずみいつものことですが・・・・(笑)。
タッセル教室東京自由が丘・ソフトファニシング教室のトリニティ
2012.9.4
◆ ふらっとと立ち寄った着物の古着屋さん。 家の中に飾ってある額のイメージと重なって<写真下>。 つい生地を購入。 これをなんとか、今の額の中のものと差し替えたら面白いのでは・・・と。
◆ お店の方の生地説明によると、「仮絵羽といって、生地の柄合せをしてお客さまに見てもらうように、仮仕立てをしている状態のもので、誰も袖を通してないものないんですよ。」 「か、カリエバ!・・・?????」 着物については門外漢の私。 裾に広がる絵の構図と黒を基調にしているところから、上述の発想となった。 それにしても、値段は激安!! (2,100円) 絵は、山鉾巡行が見てとれるので、きっと京都の祇園祭を描いたものと思われる。 また、祭りの特徴である、旧家や老舗が持つ伝来の屏風や宝物を披露している家も描かれている素敵な図柄!
◆ よく、インテリアのなかで、着物の帯をテーブルランナーにする発想は以前からよく見かけますが、金糸使いの豪華さや派手な色があまりにも「ハレ」的なので、普段使いのシチュエーションには、ちょっと抵抗がある。 このようなものに目がいくとは、やはり私も日本人なんだなあ~とつくづく思う。 さぁ、額に入れられる日が楽しみ!!
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2012.9.1
n 秋になったら発表しようと、時間の合間に少しずつ作成しながら、準備している「新しいタッセルのデザイン」。 今回発表予定のデザインは、すべて小型サイズにこだわっています。 名づけて、「タッセル for カルトナージュ」。 そうです! カルトナージュ作品を作られている方のためのデザインを、10数個(未定)、発表させていただく予定で、鋭意準備作業中です。
n しかし、小さいとそれなりに難しさがあり、まったくの初心者の方に、最初から小さなものを作るというのは、大丈夫かなぁ・・・・と、作業を進める最中にもあれこれ悩みます。 はてさて、作成してもらう順番はどうしようか、 既存のものと組み合わせた方がやりやすいのかしら、ロードマップはどうしようか・・・・等々。 作品作りも、行きつ、戻りつ状態で。 計画より若干遅れ気味ですが、晩秋にはならないと思いますよ(笑)。 発表を楽しみにしててくださいね!!