• vol.623 装飾文様とは

    2014.10.24

    ◆ 装飾文様は、大きく2種類に大別されます。ひとつは、前回ご紹介した「ギリシャ雷文」と同じジャンルですが、円を分割したり、線を利用して形を作る「幾何学的」なものです。 箱根の寄木細工や、刺し子、ディオールのバッグに見られるキルト模様等がわかりやすいですね。 そしてもうひとつは、身近にある自然の中の花や、植物、動物等々の「自然の中の形」を利用したものです。

     

    ◆ もちろん様々な文様は、国によって固有のものもありますが、古来のモチーフは、今の現代においても身の回りでたくさん見つけることができます。 先日借りてきた本を何気に見ていたら、私の持っているキャビネットのカギの模様は、ルネッサンス・ローマ、とありました。 もちろん複製品です。 インテリアスタイルにも言えることですが、素敵なモチーフは、何世代も繰り返し利用され続けていくものだと、つくづく思います。

     

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  • vol.622 インテリアモチーフ、ギリシャ雷文

    2014.10.21

    ◆ ギリシャ文明の時代の家具や壁画、そして陶器のツボ(アンフォラと呼ばれる)なんかにも使われている装飾模様に、「ギリシャ雷文」というモチーフがあります。 私が今使っているバスタオル、フェイスタオルにもその模様がありいつも目にしているので、とても馴染みのあるモチーフです。  ラーメン丼の縁模様といった方が、理解しやすいかな・・・<笑>。

     

     

    ◆最近このモチーフが、パスマントリーの一種であるブレードとして米国のパスマントリー会社、Samuel & Sons Passementerieから発表されていて、カーテンの縁やクッションなどに使われている例をよく見かけます。  昨年イギリスに行った時、この会社のショールームを訪れたときにも目に留まりましたが、古い紋様なのにどこか新鮮さを感じ、どこかに使いたいなぁ~、と思っていました。 やはり皆さん素敵に使っていらっしゃいますね。

     

     

     

     

    タッセル教室東京、ソフトファニシング教室のトリニティ

     

     

  • vol.616 CANCLUNIの生地に惚れる

    2014.10.10

    ◆ 昔は仕事柄シャツは良く愛用していて、そのせいか今でもシャツは大好き! でもシャツをパリッと着るには、クリーニングに出さなければならないところがちょっと面倒なところでしょうか・・・。 それを嫌って最近はあまり着なくなりましたが、やはり好きなのでついつい目が行ってしまいます。

     

    ◆ 今年の春に2枚程購入したのですが、洗濯機でガラガラ洗い、アイロンをかけていて気が付いたのですが、なんとこれまでのものとは格段にアイロンが楽~。 形状記憶素材ではありませんよ<笑>。 先日バーゲンの案内が来たので、二匹目のドジョウを狙って会場へ。 係の人に聞くと、「あー、カンクルーニ(Cancluni)ね」と言い、売り場を案内してくれました。

     

    ◆ そうです、カンクルーニです!! この名はイタリアの生地ブランド名ですが、着ていて気持ちがいいし、アイロンがとても楽。大ファンになってしまいました。 ここに辿りつくまで、なんと長い道のりだったことでしょう・・・か。 

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  • vol.612 マリメッコ

    2014.10.2

    ◆このブランド名「マリメッコ」は、ほとんどの方がご存知かと思います。 フィンランド拠点のこのブランドは、近年の北欧インテリアスタイルの需要もあり、今や日本での店舗展開も多いので目にする機会がとても多くなりました。<マリメッコ>とはフィンランド語で「マリーのドレス」を意味するそうです。 

     

    ◆生徒さんからいただいたタオルハンカチ。この柄名は「ウニッコ」あまりに有名ですね。<ウニッコ>とはやはりフィンランド語で「ケシの花」を意味だそうです。 多くは赤が中心ですが、この配色<写真>は、あまり見かけたことがありませんが、素敵です。 実は先週、PCのカバーを作ろうと思い生地を少し買い求めていたので、「お~、なんかマリメッコの風が吹いている・・・。」と、思わず笑ってしまいました<。 重なるときは重なるという不思議デス???

     

    ◆余談ですが、このウニッコの赤色でカーテンを作られた方の話。 どなたに聞いたかすっかり忘れてしまいましたが・・・。 お花が赤色の大胆なカーテンは、すごい迫力があると想像します。 カーテンの所有者曰く、「疲れて仕事から帰ってきてそのカーテンを見ると、あまりの迫力にさらに疲れが出るのよ~」。 笑うに笑えない話ですが、聞いた時私は大爆笑でした<失礼>。 柄の大きいものは色合いを抑えるとか、派手な色は小窓や小物類には最適かと・・・・。しかし、決してインテリアに"色"を入れることを否定しているわけではありません。 この場合、むしろもっと沢山の色をいれ、バイタリティ溢れるインテリアに仕上げる可能性もあるんですから・・・。
     

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  • vol.606 アールヌーボー

    2014.9.19

    ■ 生徒さんが作成されたカルトナージュの箱。 見せていただいたとき、皆さんもよく目にしていてきっとご存じの、あの有名な英国リバティ社の生地が貼ってありました。 Ianthe printと呼ばれるこの生地は、1900年頃にデザインされたもので(デザイナー不明)、ケルト模様装飾はリバティを代表する柄。 年以上も前のデザインが現在でも脈々と愛されているのを感じます。

    ■ リバティを象徴するこの柄は、典型的な「アールヌーボー」のスタイル。 19世紀から20世紀初頭に流行した「アールヌーボー: Art Nouveau (フランス語: 新しい芸術)」のスタイルは、インテリアはもちろん、絵画や工芸、建築などあらゆる分野に影響を与えています。 使われているモチーフの花やトンボなど日本の影響も少なくないんですよ。 
    写真の本『THE LIBERTY HOME』には、当時リバティが家具なども販売していたカタログが掲載されていて、日本の衝立(スクリーン)や飾り棚が販売されていています。 価格表示はポンドではなく、ギニーであるところに歴史を感じさせます。 ちなみにこのアールヌーボースタイル、インテリアの好みから言うと私はちょっぴり苦手の部類でして・・・・<苦笑>。


     

     

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  • vol. 601 本の保護、ブックコートフィルム

    2014.9.9

    ◆   教室ではインテリア関連の洋書を沢山保有していますが、ずっと気になっていたのがカバーの擦り切れや痛み、そして変色などです。 先日美容院に行ったとき、見ていた雑誌にフィルムのカバーがされていることを発見!!  私が探していたのは、これ、これ、これです!! 美容院も大勢の人が読むので、傷み防止のためにカバーをしているとのこと。 帰りに購入先<社会福祉法人埼玉福祉会>を教えてもらい、早速25m巻きを注文。

    ◆ 本日商品が届き、早速2~3冊にお試しカバーリング。 なんとUV加工までされている!!  しかし、空気を入れずに1冊きれいに張るのに意外と手間と時間がかかる・・・。 後になって「説明CD」が入っていることに気づき・・・・<苦笑>。 これにもやはりコツがあるんですね~。

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  • vol.599 テーブルランナーと日本の色

    2014.9.5

    ◆  タッセルクラスの生徒さんからのご依頼品。 着物生地を活用した「テーブルランナー」のお仕立てです。 アイロンをかけていて、「この色は、日本名でなんと呼ぶのかしら・・・。」 知っている語彙を使えば、”水色”と言ってしまいそうですが、日本の色の呼び名は独特です。

    ◆   ふと疑問に思い、調べてみました。 写真の色は忠実に再現できていませんが「百郡びゃくぐん」とも、「錆浅葱さびあさぎ」とも、はたまた、「瓶覗かめのぞき」とも解釈されます。 いずれにしても日本の色の呼称は個性的ですね。 テーブルランナーができたら、ご本人のスキルを活用して「タッセル」を付けられるご予定。 この日本の色に合うタッセルの色は・・・・。 多分、一緒に色を考えることになると思うと楽しみですね。

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  • vol.591 インテリアの中に飾る箱

    2014.8.21


    ◆        片付けものをしている最中だったので、箱を見るとやたら反応してしまい、自由が丘のインテリアショップで見つけた<箱>を購入。 古めかしくそして立派に装丁されたように見える「ブックタイプ」はよくありますが、これは「雑誌型」。 しかもインテリア雑誌風です。


     


    ◆       箱はいろいろ整理するために役立つだけではなく、インテリアの中にわざとディスプレイして、「飾る(見せる)箱」の存在もあります。 この見せる例をご紹介しましょう。 ひとつは、自宅のコンソールの上に飾っている箱ですが、他に飾っているものとの高さに変化を与えるために、わざと三段重ねにしています。 (インテリアには、オブジェのディスプレイセオリーもあるんですよ。) 
    もうひとつの例は、上述の購入した箱を本棚にディスプレイしたものです。 雑誌のブックエンドに、または雑誌にまぎれさせて大切なものを入れておくとか・・・・<笑>。 皆さんの<箱作り>も視点を変えて作れば、よりインテリアを楽しくそして充実したものにすることができるのではないでしょうか。
            
            


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  • vol. 579 知ることは、ものの見方が変わること

    2014.7.19


    ◆        生徒さんからよく聞かされることば、それは「ソフトファニシングを習ったおかげで、もの(インテリア類)を見る目が変わった。」という言葉です。 これまで何回聞いたでしょうか・・・。 自分が作れるようになると、その構造、処理の仕方、丁寧さなど、自分の中に基準ができるので、関連商品を見たときの比較する目が育っているということに他なりません。 何もSFに限ったことではなく、タッセルにも全く同じことが言えます。


     

    ◆       実は、私も今、生徒さんたちの言葉と同じようなことを実感しています。 ちょっとだけ、アクセサリーの世界の渕をのぞいただけですが、アクセサリー売り場での商品の見方がガラリと変わってしまいました。 フランスで購入したイヤリング<写真: 一例ですが・・・>。 購入時は、何も考えていませんでしたが、今一度じっくり観察してしまいました。 今後は、きっとチェックする観点に変化がありそうです。
        


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  • vol. 571 簡単タイバック、マグネットタッセルの作り方

    2014.7.2

    ◆   先日ご紹介した風呂敷2枚のカーテン。 中央を紐で結んでいましたが、あまりに味気ないので作り替えました。 とっても簡単ですので、作り方までご紹介しましょう。 制作時間約20分。

     

    ◆ 取り付けるときは、カーテンをはさみ、マグネット同士をくっつければ完了です。 重い生地には適しません。 薄い生地に飾ってください。 今回、プラスチックボタンには、同じリボンを貼りましたが、ちょっとオシャレに「ロゼット」を付ければ高級感溢れるデザインに変身!!  (※ロゼットの使い方は、箱やクッションだけではありませんよ。)
    当教室のタッセル講座にご参加いただいている生徒の皆さまにお役に立てれば、嬉しいです。

     

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