• vol. 78 Ms. Uさんの手作りタッセル

    2011.3.21

    ■習得されたタッセル作りのスキルを生かし、生徒さんご自身で作られたタッセルをご紹介。教室にお持ちになったので、写真を撮らせていただきました。 「木型を使ったタッセル」を、ご自分の好きな色の組み合わせで作成されています。 ラフの部分もとても綺麗にできています。 また、ハサミにつけた「ミニタッセル」も、既にお持ちの、あり合わせの糸を組み合わせたのだとか。 独自の色や形でタッセルを楽しんでいらっしゃるのを見ると、こちらもとても嬉しく思います。 
     
    ■基本を習えば、応用範囲は格段に広がりますね。ハサミ<写真下>につけられたように房をふたつにしたり、紐の長さをもっと長くし、糸素材を替えれば、「メニューブック」や「フォトアルバム」等を飾るタッセルにも応用できます。
     

     


       
      
    ■「十人十色」とはよく言ったものです。「色」の出し方は、その方の個性がよく出て、私でも想像できない色を出されることもしばしば。 また色の出し方は、その時の心境や季節によっても、おおきく左右されるものだと、常々から思っております。

  • vol.77 3月11日(金)大地震、その時。

    2011.3.13

     ■クラスの真っ最中。ビルの外に逃げ出すこと2回。 継続は困難と判断し、クラスを閉鎖。私が帰る時には、既に全ての交通機関は麻痺状態となり、駅前はバスを待つ人の長蛇の列。そして道路には会社から帰宅する人たちが大勢足早に歩いている。「ビルに泊まるか、歩くのか・・・。」 いずれにしても、まずは空腹を満たしエネルギーを蓄えないと・・・・、行き着けのラーメン屋さんへ。 
    ■翌日の状況を予想し帰宅することを選択、歩き始めた。少し大きな道に出たら、道路は既に渋滞している。”これじゃ、幹線道路に出たら、もっと渋滞が激しいかもしれない・・・”、等と思いつつ、頭の中で最短の道順をシュミレーションしながら歩いていた。 
    ■車が渋滞しているのを横目に見たら、中型トラックの運転手さんと目があった。 「どちら方面にいかれるんですかぁ~!!」と、大声で叫んだら窓を開けてくれ、丁度方向が同じということで、「こんな非常事態時は、お互い様。」と運転手さん。同乗させてくれた。 「私がナビします!!」 混んだ道から、住宅街を抜け、幹線道路を横切り、いつも使っている私鉄線沿いを走ってもらい、なんと30分足らずで到着。「○○○ホーテ」の運転手さん、その節は助けていただき、本当にありがとうございました!!
    ■翌日、お味噌汁を作ろうと冷蔵庫から取り出した「わかめ」。ラベルを見た途端、TVの衝撃的な映像とダブり、切ない思いがこみ上げてきました。 一日も早い復興を祈らずにはいられません・・・・・。
                 
    ■国内外の沢山の皆様からお寄せいただきましたご心配のメール、本当にありがとうございます。 
                        
            

  • vol. 76 Yokoさんの手作りカーテン&

    2011.3.6

    生徒さんが写真を送ってきてくれました。 3窓分のカーテンを制作。いや、4窓分ですね。 しかも、長さはフルレングス。(※ レールから床までの長さのカーテンを言います)。 遮光用に裏地もついてます。 お疲れさま!! 
    カーテン中央の開閉部分 <写真右下>に、本体生地の一部の色と合わせたシルク生地でボーダーを入れ、アクセントにしています。 しかも、リフォーム時にペイントされた柱の色<写真左上>ともマッチし、大きな生地面積に、それらの色がリズム感を作り、いつ見ても飽きさせない、とっても素敵なものに仕上がっていると思います。(拍手!!)

    ■テーブルランプの写真。 古道具屋さんで見つけたというそのランプは、シェードは汚れ、ホコリまみれになっていたけど、超破格値でゲットしたとのこと。 見事に復活、変身、お役目を果たしてます。 因みにシェードの生地は、当店のハギレでしたね。
                        



    ■「タイバック(カーテンを束ねる布)」も完成しているのですが、タッセルコースも受講されているので、その完成済のタイバックに「ローゼツト」をあしらいたいとのこと。 現在製作中。 きっとこれも見事に素敵な作品に仕上がることと予想しています。 完成したらこちらも是非、ご紹介させていただきたいと思いますので、写真、よろしくお願いします! 
    ■お仕事をお持ちのYokoさん、限られた時間の中での制作に感嘆すると同時に、頭が下がります・・・・。

  • vol. 75 ビーズヘッドのタッセル

    2011.3.4

    ■ 先日、友人のビーズのアトリエにお邪魔した。以前にも幾度かお邪魔していて、下の斜めの写真のタッセル作品を作ったときも分けていただいた。 材料のすべてはフランスから輸入しているので、素人の私が見ても、その色艶や、微妙な色合いは、普通のものとちょっと違う。 アトリエには、8mほどもあろうかという壁面の棚がビーズ、スパングルの材料で埋め尽くされ、それは、それは圧巻である。思いついた時にすぐ使用できるようにと、自宅にも同じ種類すべてを保有しているのだそうだ。 ( 根性、入ってます!! )
       


     
    今回興味を引いたものは、怪しげに光るガラスビーズや、「きゃッ、かわいい~、でも使い方によっては微妙・・・」などと言いながら、てんとう虫のもの等を購入させてもらった。 友人も、「どんな風に出来上がるか、楽しみ~」なんて言ってくれたが、もう頭の中にはデザインが完成してます!!





    ■久しぶりなので、当然食事(飲み会デス)に行きましょう、ということに・・・。今回もまたまた帰りは、最終電車となりました。(苦笑)

  • vol. 74 手作りカーテン用タッセル

    2011.2.27

    ■ カーテン用に使用するタッセルタイバック(英語名称)」のご紹介。 タッセルの木型が大きくなりますので、デザインとしてヘッド部分にモブキャップの編みを、そして当然長くなったスカートの上に「テトリスデザイン」の編みを入れ、デザイン自体が単調にならないようにしてみました。 紐の部分を除いて、約20cmです。 タッセルコースのカリキュラムに入っていますので、是非チャレンジしてみてください。
     

    ■ 日本の住居の天上高の平均は、約2.5m~3.0mくらいなので、カーテンを制作される生徒さんのカーテンの長さの平均は、2.0mくらいで作成される場合が多いように思われます。 写真は、制作したものを自宅のカーテンにさげて見たものです。カーテン全体の長さに対して、ほんと丁度いい、と自画自賛 (笑)。 下げる位置に関しては、インテリアデコレーターの端くれとして、ゴールデンルール<1 : 1.618 >で提唱させていただいております。
     

     

          私がタッセルを作成する場合、いつも考えることは、使用目的とするデザインに対しての「形状と加える装飾」、「色」、「糸素材」、「ボリュームと長さの全体バランス」です。 

     

      インテリア要素の重要なエレメントであるソフトファニシングとタッセルの融合。そして、すぐに使えて素敵なデザインを提供する「タッセルコース」作りを目指しております。 
    ソフトファニシング、タッセル教室のトリニティ

      2011年02月27日 記載
        

  • vol. 73 なごりいす

    2011.2.26

         

          通勤に使っている多摩川線。場合によって乗り降りする駅が変わってしまう時も度々であるが、某駅にあったベンチ。 「面白い椅子だなぁ」とずっと思っていたが、今日は乗ろうと思っていた電車がタッチの差で発車してしまい、次の電車までこの椅子を眺めることになってしまった。



     


          今まで気がつかなかったが、椅子の後ろにプレートが貼られている。 その名が『ナゴリイス』。 この名前を見た瞬間、「あ~、なるほど、デザイナーの意図を見たり!?」 
    電車の中の椅子もそうだが、公共の椅子はいろいろな人にその座を提供している。席をたったその人の体温を、サーモグラフィーのような模様で表現したアートな椅子である。作者の意図がそれかどうかはわからないが、謎が解けたような気分と、そのユーモアセンスに、思わず口角が上がった朝の瞬間であった。 2月のなごり雪、ならぬ なごりいすのお話でした。


     


          




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  • vol. 72 ブランケット・ボックス <2>

    2011.2.22

     ■ ブランケットボックス、第二弾!  前回vol. 71でご紹介した作品を作られた生徒さんが、写真を送ってくださいました。 「な、なんともうできたの!?」 という感じです。 今回の使用目的は、いつでも使えるようにと、出しっぱなしになっているミシンを容れられるということでサイズを変更し、ご本人の体重をも支えられる、ビクともしないと箱ができたとのこと。 

    ■ 蓋を開けた時に固定しておく紐(Stay)もつけて、いい感じです!! 因みに、後ろに写っている生地は、教室で作成された「カーテン」ですね。

    ■ 着々とインテリアが整っていく様子が伺えて、とても嬉しいメールをありがとうございました!!

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  • vol. 71 ブランケット・ボックス

    2011.2.18

    ■ ブランケット・ボックス、すなわち毛布やシーツなどをいれておく箱で、ベッドの足元等に置いておくととても重宝するものです。カリキュラムには入ってませんが、生徒さんの強いご希望に動かされ、私も一緒にチャレンジしてみることにしました。木枠を組み立て、補強ポイントは、板を使用しましたが、軽くて持ち運びも便利。 蝶番も取り付けて、とても楽しい作業となりました。 



    ■ 今回は、スツールタイプの座れるようなサイズがご要望でしたので、トップにはバランスのいい厚みを考慮したウレタンを入れました。 ご本人はまた自宅で別の大きなサイズを作成しているとのこと・・・頭が下がります。

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  • vol. 70 寒中お見舞い申し上げます

    2011.2.2

    ■今年は、北陸や北日本を中心に大雪、そして宮崎の新燃岳の噴火等、自然の猛威を感じさせる年明けとなりました。が、そんな中でのザックジャパンのアジア・カップ優勝は、胸躍る楽しいニュースでした。
    ■ 寒中お見舞い・・、というとやはり「寒椿」を連想してしまう私の頭の中は、あまりにシンプル!?  昨年末から咲いている玄関先の寒椿を、毎日目にしているせいでしょうか。 随分長い間お休みしていたコラムを再開させていただくことにしましたので、またよろしくお願いします。



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  • vol. 69 献針祭

    2010.2.9

    ■2月8日の「針供養」のことを、神事の言葉でいうと「献針祭」という呼び名だそうです。教室で折れた針や、曲がった針がたまっていて、そのことがずっと気になっていて、ついに行ってきました。今回はご縁あって、江東区の富岡八幡宮(1627年創建)の境内にある弁天池に浮かぶ粟島神社にお邪魔しました。 お裁縫上達の神様だそうです。

    ■神事については、まったく無知な私。 反省も込め、皆さんも今後参加される時のために、その作法と心構えをご紹介しましょう。
    【前準備】
    1.折れた針などお疲れさま状態の針を準備する
    2.「御初穂料」という表書きした紅白の熨斗袋(のしぶくろ)を準備。※初穂料とは、各種祝い儀式などの際に神社に納める謝礼のことを言うそうです。目安は・・・・お気持ちでしょうか。
    【現地到着】
    1.受付で名前と住所を記入。(事前に予約を入れておいたほうがいいかもしれません。)
    2.準備したものを受付で渡し、持参した針は用意されたお豆腐にさします。
    【本番】
    1.祝詞奏上(のりとそうじょう)。神主さん(祭主と呼ぶようです)が祝詞をあげます。
    2.「針塚」といって穴を掘った地面に、先ほどのお豆腐を納めるところを全員が見守ります。
    3.参列者に玉串を手渡されますので、それを受け取り神殿に進み、根元を祭壇の方に向け捧げます。二礼二拍手一礼のお作法で行います。
    4.帰るときにはお神酒をいただき、また「お守り」と「お供物」をいただきました。更に 直会(なおらい)と呼んでいましたが、別室にて甘酒やお茶、お菓子が振る舞われました。

    ■ 気になっていたことが今回やっと解決! 参列者の方がたはきちんとした和服姿のご年配の方が多く、若い人はほとんどみかけませんでしたが、日本人たるや、このような行事には毎年恒例として参加したいものだと思いました。