2012.5.19
20代の若かりし頃、持ってみたい憧れのクレジットカードがあった。 まだまだ若輩者、きっと申し込んでも断られるんだろうなぁと、勝手な思い込みもあり、もう少し時間が経ってから・・・なんて思っていました。 1987年、ついにゲットした金色の一枚。 手にした時、なんか本当の大人として扱われた気がして、とても嬉しかった記憶があります。
ある時、アメリカに本拠地を持つそのカード会社から送られてきた”メールオーダーの小冊子”。 確かクリスマスシーズンだったような・・・・? 小冊子の中身はすべて海外商品。 カタログを見ているだけで、楽しい!! その中に「タッセル付きのクッション」を見つけ、迷わず2個購入。 その頃は、まだインターネットも無い時代。 そもそも、“通販”という仕組みは、このように始まったのでしたねぇ~。<遠くを見る目・・・・笑>
今でもそのクッションは、健在です。 私の人生で初めてタッセルを手にした記憶は、この「タッセル付きクッション」。 以来、ずっと傍にあったわけですが、かれこれ20年以上もさかのぼることになります。 まさか今日タッセルの作り方を教えていることになるとは、夢にも思わず・・・。
2012.5.17
n 以前ご紹介した「vol.44 傘用タッセル(2009年)」とは異なり、今回は新しいデザイン、「折り畳み傘用のタッセル」です。 雨の日の折りたたみ傘は、屋内に入った時に、始末の悪いこと・・・。 荷物なんか持っていると、傘のどこを持てばいいっていうのよ~(泣)。 そんな気分になります。その理由は、傘を腕に引っ掛けたりするところが無いからなんですね。
n もともとそんな機能は付いてないか、付いていても申し訳程度の小さなもの(写真BEFORE)。 と、言うわけで、作ってしまいました (写真AFTER)!! 紐は、手に馴染みやすいように、実用的な市販の幅の広いものを、そして房がチョビットしかない、かわいいタッセルを作りました。 名づけて、「チョビー」。 決してちょび髭のチョビーではアリマセン(笑)。
n きっと私が困っていたんだから、他の人も困っているに違いない・・・。 そう思い早速、カリキュラム入りです。 私と同じ思いで折りたたみ傘にお困りの方、そして梅雨の季節に向かう時節柄、是非どうぞ。 本日から受付可能です。 (※PartIIが終了している方です。)
基本はすべて黒。 あなたの傘の色に合わせ、アクセントカラーの糸を選んでください。 「必要は発明の母」ですね~。 こんなかわいいのを売ってるのを見たことないかも・・・、です!
2012.5.15
n 朝教室で、さぁ、仕事だぁ~。 さて、眼鏡はと・・・。 バッグに入っていない!? 家に忘れてきたらしい。 ま、1日くらいなんとかなるかな・・・、いや、なんともなりませんでした。 手元がぼやけるこの不安は、 まったく仕事になりません。 「そうだ、100円ショップだ」。 昔、同じような状況下、お昼時間に100円ショップで買い求めていた生徒さんがいたことを思い出した。
n 家中のあちこちにある眼鏡(写真)に、ひとつ追加されました。 しかしこの100円ショップで購入したものは、またしても・・・いう時のために教室においてあります。 なんと後日、他の生徒さんも私と同じ状況になり、役立つ日が来て、よかった! よかった!
2012.5.13
n 今日は「母の日」。 お母様の日頃のご苦労をねぎらいプレゼントを差し上げるのが、ご紹介内容は、逆バージョン。
n 生徒さんが製作中のルースカバー、その最中、「フリルの長さを決めますから、座面の周囲を測ってくださいね」とお願いし、メジャー・テープを取り出され・・・。 私「きゃ~、かわいい。 どうしたの、これ?」と聞いたら、お母様が連休中に作られ、ご本人がプレゼントとしていただいたものだそうです。
n これがただのメジャー・テープじゃないところがニクイ! なんとピンクッションまで一緒になっています。 このどちらの機能を叶えるためのデザインは、帽子のキャップ型。 しかも、さりげなく六枚はぎ、そして帽子のトップにはボタン飾りとブリムまで・・・・。 あまりに手が込んでいて、思わずうなってしまいました。 「ウ~ン、これはホントによく考えられている・・・」。 ご覧になった他の生徒さん達からも、大絶賛でした。 お母さまの愛情がこもった作品。 そしてお母様は素敵なデザイナーさんです!! <拍手>
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2012.5.12
n ラジオ番組で取り上げられたのは、これで3回目。 最初は、スタジオにお邪魔し、2回目は、教室で。 そして今回も教室で3回目の取材。 TVでも顔なじみの唐橋ユミさんがタッセルの取材で訪れてくれました。 意外や意外、とてもお上手に完成され、器用でらっしゃいました。 5/11日(金)の昨日、朝の6時台に放送された由。 早朝につき・・・、またしても聞く機会を逸してしまいました。
n 私自身、滅多にラジオを聴く機会も無くなってから久しく・・・・。 それに、教室内容が果たして視聴者の方にうまく伝わるんだろうか・・・と、正直これまでの経験からして、疑問に思っている感もありましたが、何本かお問合せのお電話を頂戴し、ビックリ!
それにしても、今回の取材は授業の最中のことで、ご受講の生徒さん達には大変ご迷惑をおかけしました。 またご協力いただいたことに深く感謝申し上げます。
2012.5.11
n カーテンをリニューアルして吊るしたら(写真)、普段何も言わない生徒さんのご主人が「おッ、これはいいねぇ~」と、言われたたそうです。 これには、私も気持ちがホッこり。 よくありますね、美容院に行って変身してきたにもかかわらず、気づいてくれない旦那さんの話。 思わず頭の中で連動して大笑いしてしまいました。
n これまで、この布を中央部分をただ紐で結んで使っていたそうです。 さまざまなカーテンの種類やデザイン、そしてそれらに使用している部材の存在を学ばれたJ-san。 (※教室には、さまざまなカーテン用部材を揃えています。)
「窓の下から半分お庭が見えるように、これまで使っていたものを、(教室にあるロンドンブラインドを見て) こんな感じにしたいんですけど・・・」と、ご相談を受けての結果、日本名称で言う「ムース・スタイル」になりました。 幅のない窓にはピッタリです。
でもなんたって、ご主人が関心を寄せてくれたと同時に、同じ屋根の下に住む家族が気に入ってくれるのが一番!! 思わぬ副産物だったのでは、勝手に思っています(笑)。
2012.5.9
n 前回のコラムvol. 205「KATAGAMI Style」展の、会場「三菱一号館美術館」についても、是非ご紹介したいと思います。 「入り口は、あちらです」と係員に言われ、そのまま進んでいったら、なんと中庭に美術館の入り口がありました。 中庭にはおしゃれなお店も・・・・。 この意外性とそして中庭自体もとても素敵で、思わずシャッターをパチリ。
n 1894年に建築されたこの英国風赤レンガ・ビルの設計は、イギリス人、ジョサイア・コンドル氏。 建築やインテリア・デザインにかかわる人は誰でもこの名前はご存知でしょう。 現在このビルの内装は新しくなったのだそうですが、当時の雰囲気を復元し、美術館内部も19C後半、イギリスで流行したクィーン・アン様式。
かつて三菱銀行として1Fに存在した営業窓口は、「カフェ1894」に変身。 建築年の数字をそのままにカフェの名前に使っているなんて、心憎いですね~。 当日は長蛇の列ができていて・・・。 あまり混雑しなさそうな日を狙い、進化している丸の内散策に行きたいなぁ、と思っています。
2012.5.8
n 電車の中で見た美術館展示広告。 そのポスター写真がちょっと気になり、キーワードを頼りにネットで調べてみた。 「KATAGAMI Style展」。 日本の型紙とファブリックとに、どんな関係があるのだろうか・・・・。 連休の1日、展示会に行ってきました。
n 写真は、オーストリア、バックハウゼン社の店頭にある生地です。(※茶色のものは、展示会で買ったポストカード。) 会場にソファとして展示してありました! このデザインが日本の「型紙」を参考にされたものだとは・・・、しかも1901年のデザイン。 名前は「神託の花」。 ざっと100年以上も前のデザインですが、現代に見事に生きているのには、驚きです。
これのみならず、皆さんよくご存知のウィリアムモリス、リバティ、ティファニー、ルネ・ラリック等々、沢山の芸術家に多大な影響を与えていたのです。 以前<2008年>にコラムでご紹介しましたが、ヨーロッパの生地には日本を髣髴させるモチーフが沢山あります。 少なくとも浮世絵を代表とするジャポニズムの影響を受けている・・・くらいの認識しかありませんでした。 しかし、この展示会を見て初めて、日本モチーフの影響のルーツを知ることができたような気がしました。
n これまで、日本人が好むファブリックには、ある傾向があるのでは・・・、漠然と思っていました。 もちろん理論などは無く、感覚でしかありません。 今回の展示会を見て、これまでのこの曖昧な感覚は、私個人としての確信に変わったほど、影響を与えてくれた貴重な展示会でした。 ちょっと大げさに言えば、 「日本人のファブリックの好みや選択は、どこかで見慣れていたモチーフの記憶とともに、我々の中にあるDNAが無意識のうちに呼び起こされた結果ではないかと・・・・」。
【コラム後記】
400点を集めたという展示品の所有者は、英国V&A美術館、リバティ社、パリ装飾美術館、ドイツ・ドレスデン工芸博物館、アメリカ、オーストリア等など・・・。 逆に考えれば、これだけ多くの地域で、そして多くの芸術家に影響を与えた「日本の型紙」ということになります。 また、それらは工芸品であるアクセサリー、食器、家具、ポスター、インテリアファブリック、敷物、ランプ、そして建築物など、多岐に渡るデザインに影響を与えていたことを確認できます。 これらの試みは、日本では初めてとのこと。 ここまで研究成果をまとめ上げ、展示にこぎつけた人々の努力に、ブラボー!!
※日本経済新聞社レビュー →こちらから。
※「KATAGAMI Style」展、詳細は→こちらから。
2012.5.7
n なぜか私はバス用や洗面所用のものは、基本的に白のものが好き。 皆さんも沢山お持ちなのではないかと想像する「いただきもののタオル」。 同様、いただいた写真のタオルは白で、品質はとてもいいものでしたが、ちょっと会社のロゴ部分が気になり・・・・。
n そこで、店頭で扱っているリボンを縫いつけ、ロゴ隠しとそして、ちょっとオシャレなタオルに変身させました! ただいまトイレで活躍中!!
2012.5.5
n いつも通る細い路地。 ご夫婦が鉢植えのお手入れをしている横を通り、思わず「このお花の名前はなんというんですか?」 「学名は知らないけど、エンジェルイヤリングと言うみたいね~。」 まぁ、なんて素敵な名前なんでしょう!! 調べたら、「女王のイヤリング」という別名も・・・。
n 自宅の一室にこの花のモチーフのカーテンを使っているので、無意識のうちに尋ねていました。 この生地はローラアシュレイのとても古いもので、ずっと新調したいと考えているのですが、なかなかイメージが湧かず・・・そのまんま。 これをきっかけに次の候補は、お花の名前でも学習して、カーテンとその周りの生地類のテーマを考えるのも悪くないかもしれないな、と思いました。