2011.5.28
■ 「先生、こんなの作りましたぁ~。」 教室にお持ちになったタッセルです。「色が地味ですけど、どうされたんですか? 」 「実は、連休中に法事があって、バックにつけるために作ったんです。 何人かの人から素敵ね~。 私にも作ってぇ、と言われちゃいました。」 なるほど、なるほど、そういう訳でモノクロなタッセルだったんですね。
■ アドバンストコースで提供している、「和モダンカラーのタッセル」の法事版タッセルに変身です。 きっとその場は女性同士、さぞや盛り上がったのではないかと想像されます。よかった、よかった。 そして、また一歩、生徒さんはタッセル作りを自分のものにし、前進してくれた。めでたし、めでたし。
2011.5.26
■ 教室で制作された「ローマンブラインド(シェード:米語)」を、生徒さんがご自宅に取り付けられた写真を送っていただきました。 窓だけではなく、こんな「目隠し」としても活用することが可能ですね。 Before & Afterの写真<下>でご覧ください。
■ シェード用の金具も、制作されたサイズに合わせ、ぴったりサイズで発注していただけま~す。 普通のねじ回しが使えれば、どなたでも簡単に取り付けができるんですよ。
それにしても最近は、カーテン類の呼び名がめっきり日本の呼び方に変わってきてしまっています。 ま、日本にいるんだから、「郷に入れば、郷に従え」ということで・・・・(笑)。
2011.5.20
■ 「薔薇の夕べ」を主催してくれた生徒さんが、教室で制作された「こども部屋用カーテン」です。先日お邪魔したときに写真を撮らせていただきました。 カーテンに加え、その上部を飾るバランス(Valances)も彼女の制作。 カーテンとバランスは、あえて異なる生地を使って、こども部屋らしいとても楽しい演出になっています。カーテン生地は、イギリスHARLEQUIN社の「Flag Day」と、バランスには、「Polka Dot」。 ランプシェードも同じ生地で制作されています。
■ 教室で、完成したときに撮らせていただいた写真。 バランスは、スモックヘディングです。 全体バランスを考え、刺繍部分は15cmの長さ、バランスの幅は、なんと3m。刺繍、お疲れさまでした!! クッションもバランスとおそろい生地で。ギンガムチェックのフリル、そしてパイピングも入っています。 かわいい~ッ!
2011.4.30
■ 「自分の作品に飾るタッセルで、合うデザインのもの作りたいんですけど・・・」 という電話がかかってきた。刺繍の先生でもある生徒さんの彼女が持ってきた作品は、大きな麻の布に刺繍をした、と~っても素敵なカーテンの大作である。 連休から始まるイベントに飾るものだという。
■ 「このカーテンにつけたいんだけど、素材が麻だし、やはり自然素材がいいですよね~?」 「もちろん! それにあくまでも主役は刺繍作品なので、タッセルのデザインはシンプルに・・・。 でも、どこかに少しアクセントポイントを入れ、さりげないデザインにしましょう。」 私も教室ではじめて刺繍作品を見たので、お互いに何も準備のないまま会話し、サッとデザインだけを書き、手持ちの糸素材で分量等の確認作業のみ。もちろん、彼女はカリキュラムを終えているので、作成ポイントだけを説明して終わり。 「今日は帰りに、糸を買いに行ってきま~す。」 とお帰りになった。
■ 3日後に、ひょぃと教室に現れ、「完成しましたぁ~ッ!!」 <写真下> 展示会の設営準備に行く途中に立ち寄ってくれたのだ。みごと、イメージどおりに完成している。 デザインポイントは、ネック。 皆さんが自由に作品が作れるようになっていくのを見るのは、とっても嬉しく、私自身ほんとにワクワクさせられます。
■ Mさんが所属する展示会のご案内
2011.4.28
■ 「vol.76 Yokoさんの手作りカーテン」でご紹介しましたが、そのカーテンを束ねる、カーテンのタッセルタイバックに飾る「ローゼット」。 Yokoさんのハンドメイドです。 布の色にあわせて、タッセル糸の色選びの相談をしながら、その素材感と色を吟味。 とっても素敵に完成です。 教室では、ご自身が作成されている傍ら、他の生徒さんからも 「素敵~ッ!!」 と絶賛でした。 ローゼットは、アクセサリーにも変身しますし、その活用範囲もとても広いですね。
■ 既に3月から開始している、「タッセル作りのコース、<パートIII・アドバンストコース>」では、基本を学んでいただいた後に、 もっとタッセルを楽しんでいだけるように、皆様のオリジナルなデザイン作りもサポートしております。
JUGEMテーマ:アート・デザイン
2011.4.24
■ 昨年の数ある生徒さんの秀逸作品の中から、「椅子カバー」のご紹介。洋裁の技術も卓越しているChikaさんの作品、さすがです!! 椅子のカバーを英語で言うと、ルースカバー、米語では、スリップカバー。 使用した布の余った部分で、ランプシェードにも・・・。 同じ生地を使うことで、雰囲気に統一感が生まれています。
■ 授業の途中、「座面の下のデザインは、どうしましょうかぁ?」 「そうね、椅子そのものが、事務用の椅子だし・・・、生地の雰囲気も考慮し、短くて小さな”ひだのプリーツ”にしましょう。」 「そういえば、昔、お医者さんの診察室には、よくこんな感じの白いカバーのかかった椅子がおいてあったわよねぇ~」等と、楽しい会話をしながらデザインを決めていった記憶が蘇ってきます。
■ 撮影場所は、ご主人の書斎。ご主人もさぞ、満足されているのでは・・・と、想像しています。 まるで、インテリア雑誌のワンシーンのようです。
2011.4.22
n 昨年4月、布を中心にした、まさに「ソフトファニシングで、インテリアをコーディネート」する為の「制作プロジェクト」のご依頼を受けました。 シルクフラワーの教室を主宰されているご本人のブログでも沢山紹介されていますので、ご覧になった方もいらっしゃるのではないか(?) と思いますが、デザイン監修の異なる立場で作品をご紹介させていただきたいと思います。 また、皆さまのインテリアのデコレーションの際の参考になればと・・・・。
n ご依頼主は、以前生徒さんとしてクラスに通ってきていただいていたので、ご本人の好みもある程度把握していたことや、既に購入されたお好みの生地を持ち込まれたこともあり、はたまたご自身のインテリアに対する高い感度もあり、デザインコンセプトとコーディネートはとてもしやすい状況でした。 淡いグレー、グレー系のピンク、そしてベージュ系等が大変お好きで、色からくるイメージは、どことなくShabbyではあるけど、CHICでELEGANTなスタイルにまとめられています。ご本人の一眼レフの卓越した技術による素敵な写真とインテリアをご覧ください。
1. ランプシェードと縁飾り こちらから。
Ø 打ち合わせの時、「こんなのはできますか?」 と、ソフトファニシングの本までご持参されました。 ランプシェードは、すでにストライプ柄の生地が貼ってありましたが、少々汚れも目立ち確かに張り替え時期到来です。 裏地と表地を二重に貼る「ソフトタイプ」のシェードです。 縁飾りは本にあるような、上下にラップルを希望。 ご持参の本のイメージ通りのものを制作しました。
Unknow the book's title……
実は、もう少し大人っぽい「縁飾りデザイン」もいいのでは・・・と、途中で試行錯誤したもの<写真下>です。 しかし、本までご持参されたことを考え、既にイメージが出来上がっているので、ガッカリされるのでは・・・と考え直し、ご依頼のデザインでお納めしました。「縁飾り」はシェードの形にあわせて、同じ生地素材を使ったり、既製品のリボンを使ったりして、まさに唯一オリジナルなものに仕上げていくことができます。
2. コーヒーテーブルのカバー こちらから。
Ø 丸テーブルのトップがガラス製、しかも脚がアイアンでできているので (テラス等に置くにはピッタリですが・・・・)、お部屋の雰囲気に合わないということで、お悩み解決大作戦。 床までの長さにして脚を隠し、テーブルトップとスカートの切り替えにパイピングを。 そしてサイドは、フリルをたっぷり。 とってもゴージャス!! このデザインも確か、ご持参の本のページに付箋が貼ってあったような気がします。 布を一枚かけることによって、雰囲気を簡単に変えることができるカバーは、とっても便利。
3. パイピングクッション こちらから。
Ø 「このソファに合わせたいのですが、何個作ったらいいでしょうか?」 という質問に、即座に5個と答えました。 大きなサイズのソファですし、クッションは同じ生地の使用なので、奇数個にすることで、クッションの存在感が出ると同時に、統一感がとれすっきり見えます。サイズは少し大きめの45cm角。 オールフェザーのヌードクッションもご注文いただきました。(ボルスタークッション等、さまざまな形のクッションに対応した、ヌードクッションも販売しております!)
4. ダマスク柄模様のキャビネット用ランナー こちらから
Ø 手作りのいいところは、やはり家具の大きさに合わせ長さや幅を自由に変更し、バランスまで考慮できるところが最大の長所。既製品で、ピッタリサイズを探すのはなかなか難しいのでは? と思います。パイピングクッションと同じ生地で。
5. キャビネット用ランナー 打ち合わせ時の写真とともに・・・ こちらから。
Ø テーブルランナーの両端は、重しの役目を果たしアクセントになるような、タッセルやフリンジがアレンジすると、完成度が高くなります。 今回はその役目を果たしてくれる既製品のブリオンフリンジをアレンジしてみました。生地の間に入っているベージュのラインとブリオンフリンジのベージュの色とがつながり、リズムが生まれています。
6. ラウンドテーブル用クロス こちらから。
Ø よく見かける四角い大きなものをかけてもいいでしょうが、やはり丸いテーブルの場合、これではすべての脚を隠すに無理があります。丸テーブル用のクロスは、やはり丸く作るのが本流。 テーブルから下がるドレープがとても綺麗に仕上がり、そこの雰囲気に一段上の「格」が生まれます。
7. オーガンジーのテーブルトッパー こちらから。
Ø 上述の丸テーブルのクロスの上にアクセントとして飾る 「テーブルトッパー」です。 シンプルなデザインのカバーだったので、レース用素材(カーテンのリサイクル)に、サテンリボンとコットンレースをアレンジし、一味違ったデザインに。 お部屋のイメージからすると、少々かわいいイメージかな、と心配しましたが、コットンレースの質感とサイズが主張しすぎず、なんとか・・・・。 しかしこれは時間がかかりましたよ・・・フーッ。
8. コンソールカバー こちらから。
Ø インテリア業界でも一時期(2008年頃?)、流行となった「鏡製」の家具。 それをお持ちでしたが時間がたち、飽きてしまったということで、カバーをかけることに。 ソファの後ろにセットするコンソールテーブルへと早変わりです。テーブルトップとの境目にリボンテープをアレンジしています。
9. ピクチャー・リボン こちらから。
Ø 絵画の額を飾るピクチャー・リボン。モアレ生地の余り部分で作成。 絵がシックな場合、こんな演出でぐっと雰囲気作りをすることが可能になります。 旅行などで気に入った小さな絵ハガキ等を額に入れ、こんな風に演出すれば、きっと壁ももっと素敵になるでしょう。 リボンが4つの場合のクロスと、リボンが3つのTrefoilという三つ葉の飾りの種類があります。
■ ”ソフトファニシング”は、インテリアの新規のプランニングに大きな影響を与えるとても重要なパートです。 しかし、今回のように、既存の家具を布でカバーしアレンジしたり、作品を追加することにより、容易に雰囲気を変えることもできるということが、おわかりいただけたのではないでしょうか。
■ 私が追い求める"ソフトファニシング"の世界とは、やはりコーディネートまで出来て初めてインテリアが完成する、その真髄に少しでも踏み込めたこのプロジェクトは、とっても楽しく、そして大変有意義なものでした。 本当に感謝です!
これからも、こんなプロジェクトだったら、どんどん挑戦していきたいと思っております!!
■ さて、今回のコラムを書くにあたっては、思わず『読まずして死ねるか!』 <内藤陳著>のタイトルが浮かんでいました。 気になっていたテーマでもあり、まさに「これを書かずして今年の4月は終わらない・・・」そんな気分です。 (※昨年はコラム記載をサボっておりました・・・・キャハッ。)
JUGEMテーマ:アート・デザイン
2011.4.16
■ このところ、タッセルに関するコラムが続いていますが・・・、またまたタッセルです。 毎年連休に合わせて開催される今年の「ホビーショウ2011」は、いつからなのかしらん!? と思いWebをチェックした時に、「そういえば・・・」と思ったのが今回の作品のご紹介です。 2~3年前にショウに行った時に、あるブースで見つけたプラスチックのビーズ。 見た瞬間に作品イメージが出来あがり、その時に作った作品です。
■ 2色のコードを丸い木型に巻き、購入したビーズと組み合わせ、そのイメージで房の色を選びました。 教室では「かわいい!!」と皆さんに人気ですが、ビーズを供給のメーカーさんとの交渉がままならず・・・・。このデザインをカリキュラムとして提供することが出来ず、残念!!
■ お蔵入りにはしたくないと思っていますが、はて、さて・・・???
JUGEMテーマ:アート・デザイン
2011.4.13
■ 「vol.75」でご紹介したが、知人のアトリエで購入したビーズをタッセルに仕上げてみました。 ビーズの色はきれいな紫色なので、それに合わせヘッドの部分に淡い紫色を使ってみました。 教室のタッセルが下がっているボードで、燦然と輝いています。 プラスチックビーズとは異なり、その光り方や見た目の質感は、やはり品格が違います。
■ それにしても、光ものの写真撮影は、難しい・・・・。
■ 以前ご紹介した「ビーズ・タッセル」はこちらから。
JUGEMテーマ:アート・デザイン
2011.3.21
■習得されたタッセル作りのスキルを生かし、生徒さんご自身で作られたタッセルをご紹介。教室にお持ちになったので、写真を撮らせていただきました。 「木型を使ったタッセル」を、ご自分の好きな色の組み合わせで作成されています。 ラフの部分もとても綺麗にできています。 また、ハサミにつけた「ミニタッセル」も、既にお持ちの、あり合わせの糸を組み合わせたのだとか。 独自の色や形でタッセルを楽しんでいらっしゃるのを見ると、こちらもとても嬉しく思います。
■基本を習えば、応用範囲は格段に広がりますね。ハサミ<写真下>につけられたように房をふたつにしたり、紐の長さをもっと長くし、糸素材を替えれば、「メニューブック」や「フォトアルバム」等を飾るタッセルにも応用できます。
■「十人十色」とはよく言ったものです。「色」の出し方は、その方の個性がよく出て、私でも想像できない色を出されることもしばしば。 また色の出し方は、その時の心境や季節によっても、おおきく左右されるものだと、常々から思っております。