• vol.1096 フリルの種類

    2018.2.22

    ◆ フリルクッション制作のご依頼。 お選びになったチェックの生地とデザインがとても合っていて、「やっぱりフリルはかわいい~!! 」 と思ってしまう。 洋服のフリル同様、実はインテリアでもフリルの存在は、欠かせません。

     

    フリルの種類は下記のようにいろいろ。 用途によってフリルデザインの使い分けをしています

    ①今回のように張感のある生地には「一重フリル」→縁のみ縫製。

    ②少し生地が薄い場合は「二重折りフリル」→ 生地をフリル巾の倍にして、折り畳みます。 

    ③カーテン類には裏地付きの「セルフバウンドフリル」→ フリルに裏地をつけます。

    ④そしてフリルの縁にアクセントカラーを細くいれた「縁取り付フリル」→ と・・・・。

     

    ◆ またフリルにする生地の裁断箇所によっては、雰囲気が大きく異なります。 今回は青と白が交互に出るように、バイアス裁断をしています。 「フリル」と一言で言っても、ちょっぴり奥が深いでしょ。 ソフトファニシングコースで学ぶことができます→★

     

     

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  • vol.1095 ミシンの寿命

    2018.2.21

    ◆ ミシンを使っていたら、突然調子が悪くなり・・・。 とっさにネット検索で修理屋<シンガー>さんを探したら、なんと2時間後に来てくれた!!。 土曜日にも関わらず、だ。 気になったいたのも含めて2台オーバーホールに出してみた。 返ってきたミシンは新品同様ピッカピカ~。 しかし1台は、コンピュータの基盤を取り換える必要ありとのことで・・・。 オーバーホール代金12,000円/台。 基盤交換予算、約20,000円。 一台当たりの費用32,000円。 少し足したら新品が買えるんだよね~。

     

    ◆ 今やコンピュータで動いているミシン。 もはやミシンも洗濯機や冷蔵庫等の白物家電の寿命と一緒の扱いとなった感あり。 10年程度使って調子が悪くなったら買い替えるものなんだなぁ、と思った。 確かに購入してから12年が経つし、当時15~16万くらいのものが、今や3~4万で購入できる時代。

    ミシン屋さん曰く、「5年に一度、オーバーホールに出せば、もっと長生きしますよ。」

     

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  • vol.1091 タッセルタイバックとクロン

    2018.2.1

    ◆ 生徒さんが「新調したカーテンのためのタッセルタイバックを作りたい」とのご希望で取り寄せた材料。 ヘッドを作った段階で色が濃すぎ、急遽色を変更。 しかし、最初に作った仕掛りのタッセルヘッドだけが残ってしまい・・・<泣>。

     

    ◆ 材料もそのまま残っていて気になっていたので、気分一新、全く新しいデザインに作り替えてしまいました。 デザインの主要ポイントはネックに使った「四つ撚り飾り紐」と、そして紐部分も「四つ撚り」、そしてそれらを「クロン」でまとめてみました。

    タッセルタイバックの紐を中心で結ぶだけではなく、こんな方法もあるんですよ。 その他大きなロゼットを飾る方法も・・・。でもこのクロン用木型はちょっと小さすぎ、これまたせっかく作った2mもの太い紐を作り替えました・・・。

     

     

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  • vol.1084 ハサミ研ぎのお知らせ

    2018.1.11

    ◆ 今年2018年の「ハサミ研ぎ」のご案内です。 今年は下記の通り3回/年実施予定。 早速1回目の〆切は、今月1月20日(土曜)の予定ですので、ご希望の方はこの日まで教室でお預けください。 翌週にはお渡しできると思います。

    1回目: 1月20日(土曜)

    2回目: 5月19日(土曜)

    3回目: 9月20日(木曜)

     

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  • vol.1083 ドレスの首を飾るラフ

    2018.1.9

    ◆ 駅で手にした「東急文化村のパンフレット」の表紙。 神聖ローマ帝国皇帝、ルドルフ2世<1552~1612>の写真です。  1月6日から渋谷ザ・ミュージアムで開催される展覧会の案内用。

    さて今年の年末年始は、いつになくさまざまな本を読みました。その読んでいた本の中で見つけた首を飾る白いレースは、タッセルのウェストを飾るラフと同じ名前の「ラフ」と説明がありました。「へ~ぇ、同じ呼び名なんだぁ」という思いがつい、パンフレットを手に取るきっかけに。

    ◆ 16世紀~17世紀のルネッサンス全盛期に見られるこの「ラフ」は女性男性両方の洋服に見られる特徴で、糊付けの技法が開発されたネーデルランドの「ラフ」が一番大きかったとのことです。確かに、糊付けでもしないとこんなにピンとはしないかも・・<注1>

    ◆ 日本の戦国時代1582年にローマ法王謁見のために派遣された「天正遣欧使節団」の4人の少年も、このラフが付いた洋服を着て帰国したのでしょうか、長崎県にある4人の銅像の首元にも見られます。 それにしてもルネッサンス発祥のイタリア各地で最新情報に触れていた日本人がいたことに驚かされます。しかし、帰国後秀吉のキリシタン弾圧により彼らの見聞が十分に生かされなかったことは、とても残念なことでもあります・・・。

     

    Picture source by 長崎観光旅行ポータルサイト

    <注1>『FASHION The ultimate book of costume and style』by Dorling Kindersley Book

     

     

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  • vol.1074 ドングリ型のパスマントリーと歴史

    2017.12.2

    ◆ 下の写真は、イタリアでルネサンス美術隆盛時のフィレンツェ派、ジョヴァンニ・ベッリーニによって描かれた(1501~02年頃) 絵画<<レオナルド・ロレダンの肖像画>>です。 ロンドンのナショナルギャラリーが所有するものですが、そのガウンの金糸1本1本までもが見えるような精緻な描き方は、思わず見入ってしまいますよ。 さて、今回は絵画ではなく、彼が着用している典礼的な衣装のボタンに注目してみましょう。

     

     

    ◆ 私が所有しているパスマントリーの書籍にも同じこの写真の掲載が。 このボタンタッセルもガウンと同様、金糸でできていると説明されてます。 隣のページ隅に、ドングリの形をしたパスマントリーが紹介されていて、これと同様のものがガウンを飾っているか、定かではありませんが。 15世紀のその昔から「どんぐり型」のパスマントリーは確かに存在していたことがお分かりになっていただけたのではないでしょうか。 それにしても、いろいろな形をしている・・・。

     

  • vol.1073 干支タッセル制作の準備

    2017.11.30

    ◆ 来年の干支は「犬」。 その準備にまずは犬選び。 その犬種の選び方ひとつで、タッセルのデザインが大きく変わってしまうことは、皆さんも想像できると思います。 社団)ジャパンケンネルによると、その公認数は196種とのこと。 はてさて、今回はどんな干支の犬を選ぶか、とっても迷いましたが・・・、選んだ犬種は、”ボストンテリア”です。

    例年、”干支主役の題材”はお見せしていないのですが、選んだ基準も含め、少し予備知識を持っていただいてもいいかな~と思い、ご紹介することにしました。

     

    【ボストンテリアを選んだ理由】

    アメリカ原産の犬種。ネットで調べたら「タキシードを着たアメリカ紳士」と呼ばれるスマートさと、賢く寛容、そしてやんちゃな性格という説明がとても気に入りました~<笑>。 先日、自由が丘でフレンチブルドッグの散歩をしている方を見かけ、「ボストンテリアですか?」と聞いたら、その違いを丁寧に説明してくれました <苦笑>。参照:フレンチブルドックとボストンテリアの見分け方

    どんなタッセルができるか、新春をお楽しみにね~。

    もちろん、事前のご予約も可能です。 来年1月のご案内になると思いますが、お申込みはこちらから。<タッセルクラス生徒さん限定> 。

    Picture source

     

     

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  • vol.1068 タッセル紐の作り方注意

    2017.11.20

    タッセルは当然、紐(コード)を作りますが、写真のようにねじれてしまった経験はありませんか?   教室でも最初の紐を作っていただく時に、「注意点として説明」することです。

     

    さて、この原因はなんでしょうか? 紐を作った後、作品と合体させる前に余分な撚りを戻しておかないことが原因です。 撚りは、掛け過ぎたり、掛けなさ過ぎだったり、最初の段階では、加減がわかりづらいかと思いますが、掛け過ぎた場合、紐が自然な状態に戻るまで、結んだりしてはいけません。 こんな風になったら、悲しいかな、戻そうにも元には戻りません ( ;∀;)。 解決策は、作ったらテーブルの上に一旦放置し、自然な紐の状態になるまで待ってから使うことが肝心です。 覚えておいてくださいね~。 ネットでみかけた画像を使わせていただきました・・・。

     

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  • vol.1067 パスマントリーとドングリ

    2017.11.15

    ◆ 教室裏手にある雑貨屋さんで見つけた陶器のかわいい「どんぐりオブジェ」。 蓋を開ければ小物入れ。キャンディ入れにして教室に置こうと思い購入。

     

    ◆ これを見たら、またまた頭に浮かんだのはパスマントリーの一種「ドングリ」の形です。 サクッと作って見ました。ご存じないかと思いますが、こんな形のパスマントリーもあるんですよ。 そしてパスマントリーのテクニックを使った「葉っぱ」も近々ご紹介しましょうね~。

     

     

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  • vol.1064 日本のカーテントレンド2017

    2017.11.4

    ◆ 先日、「with Curtains 2017」のセミナーに参加してきた。 最初に足を運んだのが、ちょうど10年前!!   その時には、イギリスから帰ってきたばかりだったので、あまりの違いにがっかりしてしまい、それ以来ご無沙汰状態。 やはりさすがに10年の経過とともに進化もしていて、日本の生地メーカー11社の新しい情報を一気に習得でき、各社の特色も理解できたので、良かったかな。

     

    各社新作を中心に、カーテンのサンプルコーディネーション、クッションまで提案する徹底ぶり。 しかし気になる点は、カーテンを束ねる「タイバック」は、タッセルがついていようがいまいが、「タッセル」と呼ぶその説明に、私としてはちょっと耳障りだったかも。 でも、日本のインテリアファブリックス業界は、今でもカーテンを束ねものはすべて「タッセル」という認識を持っていることがわかった・・・<苦笑>。

    ※参考コラムvol.926「カーテンのタイバック 英国 vs 日本」

     

     

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