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2009.11.26
■カーテンの上部を飾るものは、総称トップ・トリートメントと呼ばれます。それらはデザインによって大きく4つに大別され、今回ご紹介する1. バランス(Valances)以外に、2. ペルメット(Pelmet)、3. ランブルクィーン(Lambrequin)、そして4. スワグ&テイル(Swag & Tail)に分かれます。
■カーテンだけあれば、用は足りるでしょう・・・。まったくその通り。しかし、その効用のいくつかを実際の例で見てみましょう。窓に換気口がついています。カーテンを開けた時、そこが目障りでそれを隠しておきたいという友人の窓のカーテンに対するソリューションは、上記の4つの中から1つを選択すること。 選択基準も大事です。手作りカーテンの観点から言って、手作りのし易さ、セッティングの容易性、そしてデザイン性も重視すると、1.と2.が最も適していると言えるでしょう。 3.は、正直言って今やオールドファッション(流行おくれです)、 4.はカーテンポールを活用したデザインに適しており、そのデザイン性はよりクラシックな雰囲気に合いますので、生地選択にも影響すると同時に、お持ちの家具との相性も大切にしたいものです。(※カーテンポール以外でももちろんセッティングは可能です)
■出来上がりは、床下までのフルレングスのカーテン丈に加え、バランスを加えることによって、全体の長さが220cmになり、お部屋を大きく見せる効果にもつながります。
日本には、便利なレールがあるんですねぇ~。取り付けたところです
■ 今年の秋に嫁いだお嬢さんの部屋を、ゲストルームに変えたいという希望からスタートしたお部屋の改造プロジェクトは、里帰りするお嬢さんご本人が一番良く活用するという点で、彼女の意見も取り入れ、さわやかなチェックの生地を選択。
カーテンの裏地もまた、更に細かいチェックの柄が選ばれ、裏にも隠れたおしゃれ感覚が・・・。それに合うバランスのデザインとして提案したのが、スモッキングスタイルです。セッティングが終わった時、私も思わず「チョーかっこ、かわいい~!!」と叫んでしまいました。
2009/11/26 記載
2009.11.17
■先週開催されたインテリアのイベントである「JapanTex2009」。特に印象に残ったのが、敷物の一種である「緞通」。「赤穂の緞通」の展示並びに実演のブースである。(下写真) 佐賀の「鍋島緞通」、大阪の「境緞通」と並び、日本の三大緞通のひとつに数えられているのだそうだ。織られるサイズはすべて一畳分。一本、一本の縦糸に結びつけては、その糸をカットする、気の遠くなりそうな作業を経て完成するそのプロセスを、私は始めて見た。遥かシルクロードを通って中国に伝えられた絨毯。日本の中にもいくつか存在することは知っていたが、やはり百聞は一見にしかず、である。
■この存在を知っていれば、これを買ったかどうかは少々疑問ではあるが、我が家の敷物は、いわゆる中国のシルク緞通である。夏はひんやり、冬は暖かく特に静電気等も感じず、裸足で歩くととっても気持ちがいい。シルク素材は見る角度や光の加減によって色目が違うのも一味。敷物はインテリアの観点から言えば、床に独立した区画を作り、変化をもたらす効果があると言えるでしょう。
2009.11.11
■ 自宅で使っているボックス型のクッションの布地をずっと変えよう、変えよう、と思いつつ気になっていたものをやっと新調!! 60cm角の大きいサイズは、背もたれになったり、はたまた床に座るときは「洋風座布団」に早変わりと大活躍の割には、長いこと放置されていたわけで・・・、まったく「紺屋の白袴」なり。
■ デザインは、ちょいと遊んで「ボタンニング」(両側からくるみボタンを使用して中のクッション材を固定)」。しかしこのデザインは長短ありで、洗濯の際はこのボタンをはずし、またセットしなおさなくちゃいけないところ。でもデザイン性が増し表情が豊かになります。洗濯性を望むか、デザイン性を望むか、悩むところでもあります・・・。
2009/11/11 記載
2009.10.31
n 先日インテリア関連のイベントがあり、英国大使館にお邪魔した。もちろん入れるところは限定され、プライベートエリアには「立ち入り禁止区域」を示すロープが階段に置かれている。何気に上を見上げたその時、一匹の猫が階段を下りてきた。大使ご家族のペットである。途中で立ち止まったその姿勢の良さは、なぜか凛とした品格さえ感じる。アビシニアン種か!? 大使館スタッフに尋ねるのを忘れ、名前は不明 (残念!) かわいいお出迎えを受けたような気持ちになったが、それとも猫ちゃん側からすると「なんかうるさいなぁ」とでも思って出てきたのかしらん。
n やはり何気にチェックするのはやはりインテリア。 まずは窓の形からして違うんだよねぇ・・・等と思いつつ。猫ちゃんと、そして登場してきた階段の踊り場のカーテンでした。
2009年10月31日記述
2009.10.17
■ 最近は日本のホテルに宿泊する機会も少なくなったが、お部屋に入るときの鍵といえばカード形式の、差し込むと緑のランプがついて、開錠できるものがほとんどのような気がする。アメリカのホテルもまったくその通りですね。
■ 海外のホテルを紹介する本、『HOTELES & MORE』 (Angelika Taschen著)。LONDONやPARISバージョンが出ているが、このどちらも保有している。いつか滞在するかもしれない・・・!? ではなく、どんな雰囲気なのかインテリアの興味で購入したものである。やはりお国柄が出ていて、とてもおもしろい!! パリのホテルの「Hotel Bourg Tibourg」の紹介巻頭ページ。(下写真)。 各お部屋の鍵にはキータッセルがついて、さすがはパリ。 なんかアットホームな感じさえ伝わってきます。
■思わず、同じタッセルを作ってみたくなり、作ってしまいました。 ちょっとスリムだったかしらん・・・。
2009/10/17 記載
2009.10.8
n 前回のコラムでご紹介したブラインド(英国呼び名)のデザインは、「ロンドン・ブラインド」という名称のものです。 日本では、一般名称は「シェード」と呼ばれ、これと同じデザイン名は、「ルーススタイル」です。 その特徴は、ヒダが出るように畳みあげ、両サイドが下がるデザインですね。
n 制作前に生地を見ながら、「両サイドに赤のインパクトがあるとかっこいいなぁ~」と思い、わざわざ赤い生地を買ってきてリボンを作り、装飾して見ました。 思いどおり!! トリニティ・オリジナルデザインの完成。 かっこ、かわいい~、大満足です。
n さて、この「ロンドン・ブラインド」の制作は、装飾目的にしており、あまり頻繁に昇降するには適さないデザインです。 あくまで、途中まで降ろしておき、外部からの目隠しや、またはデザインを楽しむためを目的としています。 カーテンショップでオーダーする時は、その使用目的も明確に伝え、デザインを選んでくださいね。
2009.10.7
※ 「手づくりカーテン用タッセル」の記事は、こちらから。
■ ほぼ間違いなく、ほとんどの皆さんは言う。「カーテンは高い!」そうですねぇ~。 思わずうなずいてしまいます。 ひとつの大きな窓を例にしても、確かに生地分量もザクッと10m。 それに掛けることの生地単価、加えることの縫製代。窓数によっては、あっという間にウン十万~の単位を超えてしまうオーダーカーテン。
■ そこで「カーテン手作り」。下の写真はイケアの生地を使用した「ロンドンブラインド」です。エプロンを作ろうと思って購入していた生地を転用しました。
・使用長さ1.5mで1,500円 (完成サイズ幅90cm)、M単価1,000円は、ヤスッ。
・赤いリボンに使った生地2mで1,300円、
・裏地(もちろん付けます!!) 1.5mで2,000円、合計4,800円なり。
こ~んなに安く素敵に仕上がります。(※取り付け機材は含まず。今使用中のものを使えば0円)
■ しかし、高い生地はやはりそれなりの風格を持ち、とっても素敵ですし、お部屋の品格さえ左右しかねません。お客様をお招きするお部屋、寝室、子供部屋、階段踊り場、台所、洗面所等、カーテンを必要とする場所は沢山。 部屋別に「オーダーカーテン」と「手作りカーテン」を分けて考えるのもひとつも手です。それに、きちんとした作り方を習得すれば、様々な構造(!?)が見えてきて、きっと大きな収穫にもなることでしょう。
■ 皆さんのカーテン手作りへの挑戦、サポートさせていただきますッ!!
2009.9.30
2009.9.21
■今回は、1ヶ月時計を巻き戻したお話・・・。カンと晴れ渡った青い空、見渡す限り続く緑の平地。しばし都会の喧騒から離れ、この空気の澄み渡る広々とした空間に身をおくたびに、身も心もおおいにストレッチする。もちろん、田舎の家も空間は広く、この広さに慣れている私は、インテリアにおいても広い空間のある場所が憧れです。(現実とは程遠いですが・・・。)
■毎年の夏期休暇の行事の内容はお墓参り、家族とともに過ごすし、小さい頃から食べ慣れたお袋の味に舌鼓を打ち、そして懐かしい友と杯を傾ける・・・これが恒例の内容。しかし、今年の夏に加わった変化は、映画「おくりびと」の影響。誘われるままに撮影場所見学のドライブに出かけた。どうしても見る視点はインテリアにいってしまいます。昭和初期の建造物。使われていた素敵なランプシェード。どこか懐かしささえ感じる。設計は皇室関係の建築物にも携わったという方の手なるもので、隅々まで粋を感じる造りでした。その素晴らしさに感動するとともに、素敵だなぁと思うその感覚。 最終的に日本人は、DNAに刷り込まれた日本家屋に帰っていくのかもしれない・・・・。そんなことを思った私の夏でした。
>> 詳しくはこちら、三川町公式HPへ
>> 地元の印刷屋さんが綴る「庄内庭園探訪記」及びバックナンバー
■おまけ写真
ドライブ最後は、海産物市場で夕飯の買い物。ちょっとその前につまみ食いを・・・。夏に食べられる太っちょ「岩がき」デス。
2009.9.5
■ 大人だからできるエレガントなインテリアスタイルをテーマとした雑誌、『別冊プラスワンリビング・ボンシック』(創刊号VOL.1、9月4日発売)に、「トリニティ」を取り上げていただきました。他のページを見ても、その方のこだわりや好きなものに囲まれて充実した雰囲気が伝わってきて、とても素敵な本です。
■ 好きなものに囲まれ、ホットする居心地のいい空間。それが私にとっての「家の空間」のあり方であり、その場所を居心地よく充実させることがインテリアの極意。しかも自分の手で・・・。そんな楽しみをひとりでも多くの人と分かち合いたいと始めたこの仕事。やはりインテリアが好きなんだなぁ、とこの本を眺めながら改めて思う日となりました。
【取材裏話】
取材に来ていただいた方と何気ないお話していたら、なんと私が以前勤めていた会社に勤めていた方だったり、某女史とeメールをしていたら、ご本人もP26~に登場されている等して、まぁ、この度もいろいろなご縁続きの8月となりました。