
2013.6.24
【フランス日記No.11 リヨン編】
n フランスに行くことに決定した時に、真っ先に行きたい、と思ったとろろが「リヨン」だった。 17世紀初め、それまでイタリアからの輸入を中心にしていた絹織物は、この時期にリヨンやフランス各地で飛躍的な発展を遂げている。 事実、ルイ14世のもとでは、織物は室内装飾の重要な要素であり、貴族階級の邸宅では、四季にあわせ家具のための織物が変えられるくらいだったというくらいだから、相当量を産出していたと思われる。
n また、後に「ジャガード織機」の初期の発明に貢献したジョゼフ・マリー・ジャカールもリヨンの生まれ。 紙に穴をあけ模様を作るパンチカードのシステムは、その後コンピュータの開発にも応用されていることを認識している私としては、どうしても訪れてみたい街のひとつであったのである。 後で知ったが、明治時代の初期に、京都府が西陣機業関係者3名をリヨンに送って学ばせ、帰国時に機械を持ち帰らせ日本に導入しているし、あの冨岡製糸工場も、機械はリヨンから、そして技師はフランスから招いたりと、日本の織物産業とのつながりも深い。
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2013.6.20
【パリ日記 No. 9- ロンドン編】
n
ロンドンでインテリアデザインをする方で、ここの存在を知らない人は皆無でしょう。 お客様にご提案する生地や家具、照明の主なメーカーがここにショールームを構えていて、ここに行けば最新のトレンドが見れるというわけです。 春と秋には、デザインウィークと呼ばれる新作の発表会イベントもあります。 (一般に開放されていますが、プロ向けなので、小売対応はやっておりません。) この場所は、インテリアデザインの学校に通ってた時に、何度足を運んだか・・・、その回数は数知れず。n 今年のファブリック類は、あまり花柄等は前面には出て来ず、どちらかといえば、ここ数年の傾向であるモダンな感じに重きがおかれている。 変わった流れとしては、日本の絣をイメージさせるような柄や、シノワズリーの復活が特徴的である。
n センターでの新しい出展メーカーは、USのパスマントリー・メーカー「Samuel & Sons Passementerie」。 2012年秋の出店だそうだ。 トレンドのファブリックに合せやすい、あまりゴテゴテ感のないものが多い。 かと、思いきや、隣り合わせたお店の「Watts1874」は、ビスポークと呼ばれる、受注生産のみを受けるパスマントリーも健在である。 その店頭には、「巨大サイズのタッセル」がディスプレィされ、目を引いていた。 「ファブリックとパスマントリー」、きっても切れない密接な関係にあります。
2013.6.17
【パリ日記No.6】
n ベルサイユ宮殿に関する記事は、きっとWebの中で氾濫していることを想像すると、ちょっと違う角度から書いて見ましょう。 出発する前に、イギリスに住む親友に連絡をとったところ、本をご所望。 今年の3月に出版されたという「ヴェルサイユの女たち」原書房出版。 なんか渡仏に際し、タイトルがあまりにタイミングが良すぎ!? 著者アランバラトンは、宮殿の庭師だったそうだ。 代々、宮殿の噂話として受け継がれてきた話を元に書かれたという、この小説。 渡す前に読もうとしたが、結局20ページも読めなかったが・・・。
n 【Amazon.jp 本の紹介より】ルイ13世からマリー・アントワネットの時代まで、絢爛豪華なブルボン朝を彩った一癖ある女たちは、どんな愛をどんな場所でささやいたのだろうか? 「宮殿」、「庭」を切り口に、ヴェルサイユ宮のベテラン庭師だから書けた、国王、王妃、愛妾たちの愛と欲望の人間模様。 どんなガイドブックにも載っていない「裏」ヴェルサイユ!
n ベルサイユ宮殿通には、お勧めの一冊かも・・・!?
2013.6.14
【パリ日記No.4】
n ところで、レストラン等に行くと、バターが出てくるが、その器というか、お皿というか、黒い石盤のようなものにのって出てくる。 あまりに頻繁に出てくるので、パリ最後の夜に行った話題の日本人シェフが経営する、「TOYO」のお店の人に聞いてみた。「一体、これはなんですか? 」 フランス語で「アルドアーズ(ardoise)」言って、屋根瓦(スレート)に使われるものだそう。 石なので、ひんやりしていて、バターが溶けにくいような配慮。 最近日本のレストランでもみかけるようになりましたね。
n 毎年パリに行かれ、今回初めてご一緒させていただいた友人(K・HOUSE、八木さん)に、ほとんど毎日の夕食のセットアップをおまかせ。 お陰で、美味しいもの三昧の毎日でした。 しかし、帰国してから怖くて体重計にはまだ乗ってない・・・・(苦笑)。
2013.4.21
◆「タッセル用のレーヨン糸」をネットで販売を予定していたのですが、使用PCの違いなどから、やはり色がきちんと伝わらない・・・・、う~ん、悩み、作業一時中断。 お待ちいただいている方々に、申し訳なく思っております。 そこで、「色見本帳 (Trinity セレクションカラー)」を作成しましたので、こちらを先にご紹介させていただくことにし、「色見本帳」とともに「糸の販売」をさせていただくことにしました。 これを参考にしていただければ問題なく、色のイメージを作っていただけますね。 皆様のご利用、お待ちしております!
◆購入方法、糸のご注文方法
1. 資料請求画面から、お送り先の情報を入力し、ご希望の旨お知らせください。
2. ご案内する振込先にご入金をいただき、確認後、発送させていただきます。
3. 糸のご注文は、同封のFAX用紙、メールからでも発注可能です。
4. 色見本長価格: 1,430円/冊(税込)+送料150円、
5. 糸750円/個<500m> (税込)、送料は個数、地域によって異なります。
※※※下写真参考、2013年4月23日(火曜)から受付開始!! ※※※
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2013.4.12
n 来週月曜に開催される外部講座の準備。 こんなに沢山のモールドを一気にカバーリングすることはあまりない。 久々に作業をしていたら、さすがに指が疲れてしまい、途中だが、本日の作業はこれにて終了。 毎日少しずつやればいいものを・・・と、思うのはいつものことだが、しかし細切れの作業は意外に効率が悪いことも承知。 やはり「体験講座」で、このカバーリング方法をお願いするのは、無理・・・。
n 色希望のお名前リストを見ながら作業してましたが、また新しい方々とお会いすることを楽しみにしています。
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2013.4.11
n 炭酸水は、飲み物だけではないんですよね~。 先日友人と食事に行き、よくある話で、着ていた白のカーディガンに食べ物の汁が飛んで・・・・。 アッチャー、失敗、失敗。 お絞りで拭いていたら、店員さんがすかさず「炭酸のボトル」を持ってきてくれました。 「あ、よく、知っている人だな」と思いながらこれで助かった~。 炭酸を布にたっぷり染み込ませ、汚れたところをトン、トン。 下には何か汚れを受ける布もあれば、完璧。 これで元通りです。
n 以前、飛行機に搭乗した時、お隣のお客さんにコーヒーを渡そうとした乗務員さんが、何を間違えたのか私の太ももにコーヒーを飲ませてくれました・・・・。 「熱ッ~い」と叫びながらも、内心ど、どおしてくれるのぉ~とオタオタしていたら、乗務員さんが「炭酸ボトル」とナフキンを大量に持ってきて、同じ処方をしてくれた経験があったので、知っていました。 炭酸水の威力は、絶大です!! 皆さん、ご存知でしたか?
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2013.3.3
n 2007年に発売されたという、パイロット社製のインクが消せるペン。 あまりに有名ですね。 紙だけの世界かと思っていたら、先日、生徒さんが「先生、すごいものをお見せしましょうか?」ということで、布に書いた線が、アイロンの熱で簡単に消せることがわかりました!! まぁ~、なんて便利なんでしょ!
n 布の世界でも線を書く道具は、チャコや、時間がたつと消えるもの、お水をスプレーすれば消せるもの等々、沢山ありますが、消えて欲しくない時に消えていたり・・・・(苦笑)。 早速、文具店に行ってペンではなく、布に対してあたりが優しそうな「色鉛筆」とマーカー用の「カラーペン」を購入しました。 やはり、アイロンで消せます。 すごい!! 皆さんもお試しあれ。
Thank you so much, Ms. Masako. Your information is very useful!
2013.2.22
n 先日、ハギレを整理していたときに、ハギレの生地の裾から出てきた「重石」。 皆さん、きっとご覧になったことはないかと思います。 なぜって、カーテンの裾にひっそり(?)と、隠れてしまっているものなので。 もちろん、制作したことのない方にとっては、当然ですね。 重しの役目は、布が下に綺麗に下がるようにするためのもの。
n 日本と英国のその重石の役目は同じでも、形は全く異なります(写真)。 日本は縦長、英国は、丸いコインのような形。 それは、カーテンの作り方が違うので、このような部品にさえ、違いが出てしまうんですね~。
2013.2.20
n タイトルは、生地の名称ですが、この生地の愛好者は、とても多いですね。 そのルーツと、その生地で作られた生徒さんのスツールカバーをご紹介しましょう。
◆ トワレ・ド・ジュイ: Toile de Jouyとは:
伝統的なコットンプリントで、オフホワイトのコットンの地色に、赤やブルー、セピアなどの色の一色を用い、ロマンチックな絵柄で田園風景や枝ぶりが描かれたものです。 もともとは18世紀に、Joury-en-Josas(仏)のオベルカンフ工場で、銅ローラーに彫ったもので作られました。
出典『The Soft Furnishing Books, P187』 Traditional cotton print in one color on a natural or off-white ground, usually red, blue or sepia, depicting romantic pictorial scenes of rustic figures and foliage; originally made by engraved copper rollers at the Oberkamph factory at Joury-en-Josas in the 18th centrury.
n 店頭で販売していた、直輸入生地のトワレ・ド・ジュイ柄。 生徒さんに気にいっていただき、在庫すべてをお買い上げ。 (ありがとうございます!) スツールカバーを2枚作成されましたが、写真をいただいたので、ご紹介させていただきます。 場所は、キッチン。 ブルーのラグと白のキッチン家具と合って、とても爽やかな雰囲気が完成されています。