2017.8.28
◆ 夏休みにスウェーデンを旅行された生徒さんからいただいた、ランプシェードの写真、写真、写真・・・・。現地の美術館で特別企画展として取り上げられていた「ランプシェード展」のものだそうです。1920年代~現代まで様々な形が見て取れます。 歌は世につれ、世は歌に連れ、ではありませんが、ランプシェードの形も時の流れによって変わっていきます。
◆ さて今回は、その歴史を少し紐解いていきましょう。私の持っている本『SHADES OF LIGHT』によると、 イギリスの家庭で使われていたオイルランプ。1893年に白熱マントル(※)と呼ばれる発光体が導入され、より一層の明るさがもたらされたが、逆にその炎の眩しさと目の損傷への懸念から、シェードが生まれたとあります。 また光を適度に散乱させる素材として、シルクが使われていたそうです。
◆下の写真は、Jeffery Museum所蔵シェードのカタログです。 ここは、17Cからのイギリスのインテリアの変遷を垣間見ることができる博物館です。 この博物館には一度行ったことがありますが、あまり知られてないかと思います。 ロンドン郊外のロケーションでなので、アクセスが不便。 インテリアに興味がある方でも、なかなか訪れる機会がないかもしれません。
※「マントル」とは、オイルランプに使われていて、化学塩の混合物が含浸された絹または綿の編地でできているもの。電球で言えばフィラメントの役目を果たす。
2017.8.24
◆ UFキャッチャーならぬ「ボビンキャッチャー」。その名の通り、ミシン糸本体に「ボビン」をキャッチ、固定しておくものです。普段私は、釣り具の疑似餌を入れておくプラスチックの箱に入れています<苦笑>。 ボビンの厚みと箱の厚みがピッタリなんです!!
◆ しかし、頻繁に作業をしている時は、ボビンキャッチーと呼ばれるプラスチックのひょうたん型をした小さなものを使って一緒にしておくと便利ですね。 10年前に初めて見た時、感動しました。 どこかに転がっていってしまうボビンを捕まえておくボビンキャッチャー。 6個入り/300円。ユザワヤさん等の手芸店で購入できます~。 でも、もう既に皆さんご存知だったかしら!?
2017.6.22
※只今「夏のタッセルネックレス特別講座」ご案内中→ 詳細はこちらから。
◆ タッセルの木型部分を糸で巻くことを、当教室では「巻き玉」とは言わないんですね。
新しく入学していらっしゃる方は、そのような言い方をされる傾向が・・。 出版されているタッセル作りの本の類がそう表現しているからでしょうか・・? これは、呼び方の違いだけの話ではなく、根本的に木型に糸を巻くそのメソッド(方法)が異なります。正式には「Mould Covering」または「Satain」と言います。
◆ よって、作成後の結果も当然異なりますね。 紐を通すための穴を裏側から覗けば一目瞭然。 この方法だと糸を全体にぐるぐる巻く「巻き玉方法」と違い、穴の中を糸でふさいでしまって紐が通らない・・、なんてことには決してなりません。 海外でタッセル作りを学んだという方ならご存じのはず。木型を巻く基本中の基本メソッドのひとつです。
外見だけみたら同じように見えるタッセルでも、他教室のそれとは全く異なることを認識していただけたらなぁ~と日頃から思っていることをちょっと書いてみました・・<苦笑>。
2017.6.16
※※只今、夏のタッセル特別講座を案内中です。
◆ 今年から、一年に4回ハサミ研ぎ月間を設けておりますが、2回目の〆切は6月20日です。生徒の皆さん、来週までにお出しくださいね~。 シャープなハサミは、気持ちいいものです。 次回は9月になりますね。
2017.5.23
◆ 朝、教室に入ってきた生徒さんのスカートを見て「あっ、それって・・・」。 店頭のハギレ生地をご購入いただき、洋服に仕立てられたものです。仕立て専門の方からちょっとと足りないかもしれないとの話を受け、追加分をお取り寄せした記憶があります。 アメリカKravet社のインテリア生地。今日はスカートだけ拝見しましたが、ワンピースまで作られたそうです。
◆ 色といい、白の幾何学模様の刺繍も素敵です。洋服は洋服生地で作るもの・・、いやいや、もっと大きな視点で生地を見ていた方が世界が広がります。 そういえば以前、私の友人もインテリア生地でコートを仕立てましたが、それがまた素敵でした~。
2017.5.5
◆ GW中のいち日は、洋服の入れ替えや、日頃気になっていた台所回りの掃除をしようと思い、100円ショップで買ってきた電解水パワーシートを使ってみた。 あまり期待していませんでしたが、これは素晴らしい!! 二度拭き要らず、ベトつくこともなしの袋の表に書いてある通り。
◆ とかく台所では、手が汚れている状態で物に触るので手あかが着くのは避けられませんね。 久びさに「お~、これはいい」と思わず独り言がでた感動商品に出会えた。 お掃除が楽しくなりました~<苦笑>。
2017.5.5
◆ 海外ドラマ「CSI」を観ていたら、マルバタイジングという言葉が出てきた!? 新語である。 調べてみたらどうもMalicious<悪意のある>と、Advertising<広告>を掛け合わせたものらしく、意味はその名の通り”悪意のある広告”と言う意味らしい。ドラマ内容もまさしく製薬会社のネットで薬剤を購入しようとすると、そのまま悪質サイトに誘導され、偽物の薬剤を購入させられるのを調査していくというドラマでした。 そういえば、以前のコラムでネット上の新語をご紹介しましたが、今後も新語の増加も含め、インターネット状の犯罪は拡大していくのかもしれません。 変だな、と思うアドレスはクリックしない方がいいんだな、と思いました。
◆ 時にはとても便利なインターネットですが、????とはてなマークがつくような情報も横行していると思います。タッセルネタで気づいたことひとつ紹介しましょう。”作ったタッセルの糸の癖直し”のベストアンサーが選ばれたのが→これですかぁ~!? 霧吹きでたっぷりと水を噴きタオルの上で押さえて・・・・???? 経験済みの私の意見ですが、こんなことをしたら糸の艶が無くなり、ボロボロになりますよ。 自分でやってから書いたのか疑問が残る答えだと思いますね~。蒸気でやるのが一番ですよ。
2017.4.12
◆ 若者の海外留学離れが進んでいるニュースを聞いたことがありますが、留学はさておき、現代の若者もまだ見ぬ国に憧れる人たちは沢山いることでしょう。先日電車の中で横浜美術館展の予告広告<ファッションとアート 麗しき東西交流2017年4月15日~6月25日>をみかけました。 その写真を見て「あれ~、どこかで見たようなドレス柄だなぁ~」と思い記憶に残りました。 そうです、私が保有している生地サンプルで、仏マニュエルカノーバス社の生地の柄にそっくり!<写真下>
◆ 明治以降、日本の美術品や焼き物が輸出され、西洋ではジャポニスムのブームが起こり、また日本も急速に西洋文化が取り入れられたのは、皆さんもご存知の通り。 写真に掲載したインテリア生地に見られるように、この21世紀においても遠いフランスで、再現されているとは驚きです。当時日本ではドレスへ、そして西洋では現代にその柄が生かされたりと、自国にないものへの憧れは、きっと永遠に続くのかもしれません。
2017.3.16
◆ ご好評をいただいてます「タッセル用レーヨン糸」に新しい色が仲間入り。 幅広いグレー色の中から選択した、若干ベージュがかったMouse Grayです。 みなさまの糸ストックに是非加えてくださいね。 よろしくお願いします。
2017.3.10
◆ 年末に自分のハサミを研ぎに出しましたが、早々と愛用1本の切れがダウン。原因は大量の糸を切ったことかな!? また研ぎに出さなきゃ・・・、と考えていましたが。
◆ これまで不定期に皆さんにお声をかけていましたが、今年は一年に4回定期的に研ぎに出すことに決めました。下記日程期限までにご希望者のハサミをお預かりして、一斉に研ぎに出したいと思いますので、ご希望者は是非この機会にどうぞ。
● 3月20日
● 6月20日
● 9月20日
● 12月20日
期日は目安と考えてください。お休みの日と重なる場合もあるので、そこはざっくりと・・・<苦笑>。一週間くらいで戻ってきますよ。