• vol.39 「色」はオモシロ、楽し、そして難しい

    2009.4.8

    ■ 春爛漫のこの季節。戸外に溢れる春の色たちはウキウキさせてくれる。 そんな時突然、前回のコラムでご紹介したカーテンの色を思い出した。そう言えば、一言で”黄色”と片付けてしまったが、「色はそんなに単純じゃないのよねぇ~」、と気になり色に関する本を開いて見た。「フム、やっぱりこれは、Buttercup yellowってヤツだったのかもね」なんて一人で納得。  
    ■ 色はさまざまなことを連想させてくれるから本当に面白い。今回取り上げた”黄色”で言えば、真っ先に思い浮かぶのが、やはりゴッホの絵のひまわりを象徴する「Provence yellow」。きっとそのイメージがあったからカーテン色もそうなかったのかと。(黄色違いでしたけど・・) 
    ・そして3月のロンドン市内に溢れる黄色は、公園や家の軒先を一斉に飾る黄水仙である。
    ・毎年7月に行なわれる自転車レースで有名なツール・ド・フランス。各ステージの所要時間を足していき、合計した時間が最も少なかった選手が着れる”マイヨ・ジョーヌ”と呼ばれるジャージーも黄色だし・・・。
    ・そして更に、工事中を知らせる黄色と黒の縞模様。「Dangerous yellow」と呼ぶあの独特の黄色。インテリアにはゆめゆめ使いませぬように・・・・。

  • vol.38 プロバンス生地カーテン

    2009.4.1

    ■ 4月、桜咲くこの季節は、ものみな新しく始まる時期でもある。一戸建てから憧れのマンション暮らしをスタートさせる方からご依頼されたカーテン。 授業の合間をぬって一週間で納品。(写真)  ご本人の大好きなプロバンス風、ということでご本人が選んだ生地が持ち込まれました。 Les Olivades (レゾリヴァード)のファブリック。 黄色の色が、何とも言えず落ち着いたカラーです。とっても大人のプロバンス!  素敵な作品に仕上がりました。


     

    ■優しさを出すために「バナナ・タイバック」のデザインをご提案しました。しかも、縁にはパイピング付き。イギリスでは通常よく見られるデザイン。もちろん、教室でもお教えしています。

  • vol. 37春の一日、そして春の色

    2009.3.17

    ■ 今日の東京は、気温20度ともう春本番の温かさ。週末に出かけた三浦半島も春一杯でした。そこで満喫した「春の色たち」デス。
    ■ 空の青、橙、黄色(日本名を苅安色と言うんだだそうな・・)、海の青・・・・




    ■三浦半島、春の一日の締めくくりは、やはり「三崎のマグロ」でしょうか! おいしいものを食べ、さぁ、また明日から頑張ろう。

  • vol. 36 中年の星

    2009.3.5

    先週報道された宇宙飛行士候補誕生の明るいニュース。特に39歳の油井さんのコメントは、インターネットのニュース報道のどのサイトにも取り上げられている。もちろん、お二人がここまで到達した努力の経過は知る由もないが、ご本人のコメントが注目を浴びていたのも確かのようだ。「皆さんの中年の星なるように・・・」。 他の大勢の方の「憧れ」、「目標」、「希望」、「勇気付けられる」といったことに当たるのだろうと思う。
    しかし、ふと思ったことは、「星は誰でも持っている・・・それぞれの人がそれぞれに胸に持つ星を輝かせるために生きているんだ・・・と。」 お二人は共に30代。夢を忘れていた時期、あきらめた時期、挑戦した時期、さまざまな時間軸を通ってここに辿り着いたわけで、いつも持ち続け努力すれば、いつかは叶う「星=夢」を全ての人は持っているのだと、逆説で考えている自分がいた。
    死んでから、夜の星になって輝いてもしょう~がない!? <笑>。 やっぱり生きているうちに輝やかないと・・・。

  • vol. 35 タッセル作り

    2009.2.25

    ■タッセルを作る、ということは飾る対象物があってこそ、そのタッセルが生きると言うもの。私の場合は、当然インテリア用品が対象ですが、たまにはこんなものに・・・。写真はデジカメ類を入れている袋もの。いつもPCケーブルやバッテリーチャージャーを探す羽目になる悪い癖は、これで解消です!
        
    ■Anna Frenchのハギレで作ったお気に入り。

  • vol. 34 人形展

    2009.2.17

    ■ 昔の会社の先輩から見せてもらった人形展の案内はがき(下写真)。人形には全く興味のない私だが、この表情を見たとたん、「うわっ、見てみたい!」その表情には、なんか妙に興味をそそられるものがある。

    ■ 普通の表情のとてもかわいいものから、写真のようなものまで本当にさまざまな人形が展示してあり、一人の作家がこんなにまで幅広く作れるものなんだなぁ、と思った。私がお気に入りのものについて質問。 「どうしてこんな愉快な表情ができるんですか? それに水玉模様のハイヒールがコジャレてますよねぇ~ 」「最初は普通の顔で作ってたんやだけど、いやー、どっかで実ははじけちゃったんですよぉ~」と生粋の京都弁で答えてくれた。人には自分でもわからない多面的なところを持っていて、それが表現のひとつになるんだと、妙に納得してしてしまった。若いときから人形作家を目指していたわけではなく、ある日突然「そうだ、人形を作ろう!! 」と思いたったのだそうだ。ある日突然・・・!? これって人生にやっぱり「あり」です。
    ■もっと作品を見たい方は、こちらへアクセスしてください。
    >> 石井涼子の人形
    人形展 2009.2/13~2/18 @ギャラリー銀座陶悦
    ■一緒にいった先輩は、以前石井さんに自宅の台所に飾る”Kitchen Witch”を作ってもらったのだそうだ。
    ・私: 「キッチンウィッチっ何?」
    ・先輩: 「あーら、知らないの。キッチンウィッチは、台所の守り神だから台所に下げておくものよ」
    ・一緒にいた別の先輩: 「じゃ、日本の荒神さんみたいなもんだね」
    私: 「じゃ、魔女の箒の後ろに荒神さんのお札を下げておいたら、もっとご利益があるわね~」
    ・全員:「・・・・・・」

  • vol. 33 まぁ~るいクッション

    2009.2.11

    ■ 四角いクッションは見慣れているけど、あまり見かけない丸型のクッションデザイン。中身はウレタン素材使用で硬目のものから、フェザー素材の柔らかいものなど、用途によってソフトファーニシングも変化します。生徒さんの作品3点をご紹介。
    【Tamako-sanの作品】 生地端のボーダー柄を側面に生かした素敵なデザイン! 同じ土曜クラスの人が完成を心待ちにしていた程。

    【Toshiko-sanの作品】
     ショッキングピンクがとても鮮やかで綺麗!! 床に座る時に使用。

    【Tomoko-sanの作品】Toshiko-sanのものと同じデザインにフリルをつけたスツール用カバー。

    (※私もこれと全く同じものを作り教室で使用中。代役として登場デス。)

    ■ 最近、世の中ギスギスとした暗ら~いニュースばかり。クッションもまぁ~るく、こころもまぁ~るくッ、と・・・・。

  • vol.32 雪の女王

    2009.1.29

    ■冬にちなみ、アンデルセン童話の「雪の女王」をイメージしたタッセルデザイン2点。載せた台は、お花を飾るものですが、写真で見ると、なんか女王が乗っているソリのようにも見えるのは、目の錯覚・・・!? しかし、冬の白はオシャレな感じがして大好きです。

    ■それにしても童話の中の女王は、少年カイをさらう悪いヤツだったよねぇ~。<複雑> 
    さてと気を取り戻して・・、こんなかわいいタッセルが作れますので、皆さんのお越しをお待ちしてますね!

  • vol. 31 ラジオ番組に出演

    2009.1.21

    冬とは思えない16度まで上がった陽気の一昨日の東京。横浜市青葉区のコミュニティFM、「FMサルース」に出演。番組の中で「トリニティ」の紹介をさせていただきました。
    >> FMサルースHP
    巷では、あまり馴染みのないソフトファニシング教室にタッセル教室。趣味のカテゴリーからすると「その他」。その「その他って何!? なんかミステリアスな教室???」とパーソナリティの小松田あこさん(写真) に素朴な疑問を持っていただいたのがご縁です。
    出番を待っている間に、船越ディレクター(写真)が、「親父の実家が奥沢だし、お袋さんも魚菜さんのところで料理を習ってたなぁ~」「フムフム。奥沢つながりの不思議なご縁ですね~」(ローカルな話題でスミマセン<苦笑>)などと話しながら、スタジオというところは初めてなので、キョロキョロしてしまいました。
    【パーソナリティの小松田あこさん。声がいいのはもちろん、ショートカットが素敵なとてもキュートな方。天は二物を与えてる!!】

    【赤坂サカスでDJもやっているディレクターの船越さん】

    小松田さん、船越さん、お世話になりありがとうございました!!
    ミステリアスな教室の紹介電波は、皆さんのもとに届いたのでありましょうか? フム、これってミステリアス!

  • vol.30 日本の家具のルーツ

    2009.1.13

    ■ インテリアには欠かせない椅子やテーブル、とりわけ昔のヨーロッパにおいてベッドは「生と死」を迎えるものとして特別視されていた家具類。 日本における家具の歴史はいつ始まったのか? 先日ケーブルTVで放送された番組はとても興味深く見いった。
    >> 番組案内のHP
    ■その発祥は、開港150周年を迎える横浜・元町。イタリアやイギリス等からやってきた使節の人々は家具も持参で来たのであろう。その修理を依頼されたのが、当時日本の馬具商、後に「バンコヤ(椅子の張替職人)」と呼ばれる人たちだそうだ。その修理屋と小売店が元町に出来上がったとのこと。海外から持ち込まれた椅子の修理から始まった日本の家具の歴史はここ横浜・元町にあったのだ。後に「横浜彫刻家具」と呼ばれ輸出も行なわれていたそうだ。現存するそれらは、「横浜グランド・ホテル」のロビーやマッカーサーズスィートルームで見ることができるという。

    「諸工職業競 テエフル椅子製造」 明治12年3月
    江戸東京博物館所蔵 収蔵庫ライブラリーより

    ■当校生徒さんへメッセージ
    ※ 番組の中で家具制作学校に通っている生徒さんへのインタビュー、当教室の生徒さんでもあったOchika-san。ヘヤスタイル、素敵に決まってましたよ~。 家具の技能国家試験を受験するといっていたけど、その後どうしていらっしゃいますぅ~?
    ※ 今年の秋にイギリスの大学で家具のRestorationを学ぶ為に留学の準備をされているKaori-san。日本の家具の歴史も知ってるともっと楽しいかも・・・(?)。応援してますからね~!!
    2009/01/13 記載