2019.2.8
◆『色には情感が含まれています。 特定の連想が働き、特定の反応が誘発されることもあります。 それがどのようなものか学びましょう。 色を使うときは、考えられる反応を熟知し、それを効果的に用いるようにしましょう。 色には心を揺さぶる力があるのです。』 『アートスクールで学ぶ 101のアイデア』著者:キット・ホワイト、訳:村上華子の69番目の文言「色には意味がある」を冒頭にピックアップしてみました。 昨日の夜、寝ながら読んでいて、こころに残りました。
◆ この本は、アート制作者に携わる人たちのために書かれた本ですが、身の回りに溢れる色たち、即ちファッションでもインテリアでも、もちろんタッセル作りについても色を考えるための示唆に富んでいるヒントのひとつだと思います。 例えば、特定の連想や特定の反応が誘発される・・・ご存じの方もいらっしゃると思いますが。国によって色に対する連想は全く異なります。
中国での黄色は、皇帝のシンボルカラー、青は英国王室のシンボルカラー、また青はタイの皇妃の色でもあり、紫は日本古来の高貴な色、反対にヨーロッパでの濃い紫は、喪の色ともされ、さまざまな受け止め方があるんですね。 また、フランスや日本の伝統色に関する事典を見ると、同じ赤色でもその数の違いはもちろん、微妙に色が異なります。 古くから海外の青はラピスラズリ等の鉱物に由来するものが多く、日本は自然の草木等からの由来のもの。 それらの違いからくるものだと思います。
タイトルと少しかけ離れてしまいますが、教室でよく耳にする言葉「タッセルの色合わせは難しい・・」 同意!! しかし、これは鍛錬。 皆さんも色の基本セオリーを理解することから始め、少しずつ歩みを進めて行くしかないのかな・・・と。
◆ この本、101個の短い文章で構成されていて、たまに本棚から取り出し読んでみると、その時々で感じ方が異なり、絵を書く際の刺激となっています。 なんか、相田みつを氏の名言集の存在に似ているのかしら~<笑>。 この本は絵画クラスの方にいただいたもの。 最初に読んだ時に、あるページの文章がこころに刺さり、たまに気が向いた時に手に取っています。