2012.9.22
◆ 「今年フランスで、アンティークビーズを仕入れてきたので、是非見にきてね。」と、友人に言われていたのでアトリエへ。 ビーズ刺繍教室(Kハウス)を主宰する彼女は、既に16年の長きに渡る教室歴があり、運営面では私の大先輩格。 足元にも及びません。 ビーズだけかと思っていたら、なんと「アンティークなタッセル」も拝見させていただきました。 この感激を早速写真に収めさせていただきました。
◆ 現地のアンティークビーズの仕入れ先で見つけたものとのこと。 お店の方のお話によると、1800年代後期のものだそうです。 使われている糸はシルクとコットンのみで、スカートには、torsade(螺旋状に撚られた房)、rosette(小さな薔薇のモチーフ)、また、vol. 190 タッセルの構造 モールド編でご紹介しました、ヘッドのテクニック等々、当時のオーナメント (さまざまな飾り類の意味)のデザインがふんだんに使われています。 しかし、アンティークと言っても、糸に痛みや経年変化による劣化はほとんど見られず、状態はとても良好なので、大事に保存されていたものと想像します。
◆ インテリアの世界でも同じですが、昔の家具の形は同じでも、ポリカーボネイト等の新素材になって、生まれ変わったりしています。 タッセルも同様、現代タッセルの中に、当時のデザインの名残りを沢山見ることができます。 本当にいいものを見せていただいて、感激でした!! 帰り際、思いもよらず「貸し出ししてもいいわよ。」とまで言っていただき、当教室でも皆さんにも、「本当の本物」をご覧いただける機会を作る予定でいますので、楽しみにしていてください。
それにしてもまたもや、終電の帰還となりました。 話がはずみいつものことですが・・・・(笑)。
タッセル教室東京自由が丘・ソフトファニシング教室のトリニティ