• vol.444 リヨンへ出発

    2013.6.24


    【フランス日記No.11 リヨン編


    n         フランスに行くことに決定した時に、真っ先に行きたい、と思ったとろろが「リヨン」だった。 17世紀初め、それまでイタリアからの輸入を中心にしていた絹織物は、この時期にリヨンやフランス各地で飛躍的な発展を遂げている。 事実、ルイ14世のもとでは、織物は室内装飾の重要な要素であり、貴族階級の邸宅では、四季にあわせ家具のための織物が変えられるくらいだったというくらいだから、相当量を産出していたと思われる。 


     


    n         また、後に「ジャガード織機」の初期の発明に貢献したジョゼフ・マリー・ジャカールもリヨンの生まれ。 紙に穴をあけ模様を作るパンチカードのシステムは、その後コンピュータの開発にも応用されていることを認識している私としては、どうしても訪れてみたい街のひとつであったのである。 後で知ったが、明治時代の初期に、京都府が西陣機業関係者3名をリヨンに送って学ばせ、帰国時に機械を持ち帰らせ日本に導入しているし、あの冨岡製糸工場も、機械はリヨンから、そして技師はフランスから招いたりと、日本の織物産業とのつながりも深い。
            

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