2012.10.18
n 東京駅構内で、天井を見上げた方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。 先日私も通りかかった時に見上げた一人です。 見上げた天井の淡い黄色や淡いグリーン、そして日本的な形ではありますが、花飾り、鷲、干支等をかたどった白いレリーフは、イギリスの「Kenwood House」のグレートルーム(図書館)<写真>を思い出しました。
この建物は、18世紀のイギリスの建築家ロバート・アダムの代表的な建築物。特に写真のグレートルーム(図書館)と呼ばれるこの部屋のインテリアは、彼の傑出作品とされているものです。 このKenwood Houseの庭園で撮影された、ジュリアロバーツ主演映画、「ノッテングヒルの恋人」でも有名な場所。 私は近所に住んでいましたし、学校の課外授業や野外コンサートなどで、何回も訪れた素敵なところで、お勧めの場所です。
■ 駅でパンフレット<写真>をもらってきましたが、それによるとオリジナル建築として仕上げた建築家、辰野金吾氏は、やはりロンドン留学(4年間)をしていたんですね~。 Kenwood Houseを見たかどうかはわかりませんが、イギリスの当時のインテリアの色使いや、レリーフ使いなど、似た雰囲気をもっています。 ま、それより何より、この復元は、「駅」という普段通り過ぎる場所で、明治の日本人の進取の気鋭を身近に感じ取るとることができる、そこが一番なのではないでしょうか。
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