2007.12.17
■ 絵画は、描かれたその時代性や地域性を反映して描かれていますから、ちょっと視点を変えて眺めてみると、いろいろおもしろい発見があるものだと常々思っています。
例えば、左の絵、皆さんおなじみのゴッホによって描かれた絵「椅子」(1888年)。フランスのアルルで短い期間をゴーギャンと住んだ時に描かれたもので、ハンス・J・ウエグナーのYチェア(1949年)のデザインに通じるものを感じると同時に、こんな椅子をおいたらきっとお部屋もプロバンス風!?
■ また、左の絵はロンドン、ナショナルギャラリー所蔵の「The ambassador(大使たち)」。1533年にハンス・ホルバインによって描かれたものですが、(実物の大きさは、横3mほどもあろうと思われるとても大きな絵でした。) その頃日本では、畿内各地で一向一揆が起き、興福寺が焼かれた時代。<ちょっと日本史を調べてみました(笑) > なんと、この絵の後ろには、ダマスク模様の緑色の生地(カーテン)が存在している。そして、キャビネットの上にはタピストリーが!! インテリアに関する歴史の長さをつくづく感じさせられます。
もっと詳しく見たい方は、こちらでどうぞ。
>> ナショナルギャラリーのWebサイト
■ 海外旅行で美術館に足を運ばれた際には、絵そのものを楽しむと同時に、視点を変えて見る絵画は、もっと興味深いものになるかもしれませんね。ひょっとすると感動もの!?
2007/12/17記載