2021.2.7
◆ タッセルを作り終えた時、糸に癖がついてしまうことが良くあります。 また、使っていてくしゃくしゃになったような時、よく聞くお話しは霧吹きを使う、濡れタオルを巻く・・・。 あっ、それだめ! 霧吹きは、水の粒子が粗いので、びしゃっと糸が濡れてしまいます。
また、濡れタオルを巻くなどは、水をしみこませているような状態になります。 これではせっかくの糸の艶もなくなり、糸の撚りもほどけてしまい、ボロボロになってしまいますよ。
◆ タッセルのくしゃくしゃしわをのばすには、「湯気、スチーム、蒸気」を使うようにしましょう。 教室で使っているのは、電気ポット。 すぐにお湯が沸くので便利です。 無い場合は、やかんの湯気、アイロン蒸気(アイロンをかけてはだめ)等、空気中に湯気が出てきても、すぐ消えるじゃないですかぁ、それくらい粒子が細かいのです。 湯気をかけられる糸の種類は(コットン、シルク、レーヨン、ポリエステル) 問いません。 ちなみに、かせ糸やセーターの毛糸をほどいた時のヨレを伸ばすのにも役立ちますよ。
<注意点>
❶湯気にあてている間、タッセルの房をブンブン振ってはだめ。 振った形がついてしまいすので、意味ありません!! <笑>
❷湯気をあてる前に、櫛などでとかし綺麗に整えてから、動かさず2~3秒を目安に湯気に当ててください。 ⇒ きれいな状態でくせ付けする。
❸蒸気の温度は、とても高温なので手にかかると火傷します。 気を付けてくださいね。 (私も何回やったことか・・) 蒸気にあてるのは房部分だけにするようにしてください。
タッセル教室東京・自由が丘、ソフトファニシング教室のトリニティ
2021.2.7
◆ 本日コラムに新カテゴリーを追加!! その名もタイトル通り「タッセル作りお役立ち情報」です。
◆ タッセルコースにご入学される方たちの中には、だいぶ回り道をされてから、当教室に来られる方も多々いらっしゃいます。 皆さんタッセル作りに興味はお持ちなので、本やキット等を購入したり、単発ワークショップに参加したり等の経験もお持ちです。 またタッセルの紐を作るための道具、オリンパス社のストリング2もご購入されているにも関わらず、その使い方がよくわからない!? という、宝の持ち腐れの方も・・・<苦笑>。 いろいろお聞きしていると、その回り道にはある共通点があることに気づかされました。
◆ 危うい方法(※注)を身に着けられているのを見るにつけ、拝見して複雑な気持ちになります。 そしてこれらはきっと皆さんの「タッセル作りのお困り事」になっていると想像しています。 それらを解決し、綺麗なタッセルを作っていただきたい、そんな気持ちから新設に至ったカテゴリーです。
本来であれば、教室でお教えする事柄ですので、どこまで深く回答できるかは、迷う部分もありますが、ここはチャレンジ。 読んでいただいた方々からは「目からウロコ」、「あ~、そうだったのかぁ~」と、感嘆の声をお寄せいただければ幸いです。
(※注) 物事に絶対はない、いろいろなやり方がある・・・そう、基本は自分が納得したやり方でいいのですが。
タッセル教室東京・自由が丘、ソフトファニシング教室のトリニティ
2021.1.27
◆ 昨年11月のコラムvol.1319 カーテン納品を見た方達から、「お部屋の写真を見たい!」というご要望が多数寄せられました!?? 少しびっくりしましたが、確かに考えてみたらそうかもしれません。 先日撮影にお邪魔し、写真公開のご了解を得てますので、一部をご紹介したいと思います。
◆ 発端は、生徒さんでもあるお母様からのご相談。 お嬢様がリフォーム計画がおありながらも多忙な方で、またどこからどうアイデアをまとめて行ったらいいいかわからず、遅々として進んでないということでした。 ご本人の希望は、既存のお部屋の茶色いイメージを一新し、明るく白い部屋にしたいとのこと。 フランス留学経験もおありで、目も肥えてるお施主さまです。
リビングに始まり、キッチン、トイレの移動、玄関、そしてピアノ室と、5部屋のリフォーム。 主なご提案内容は、収納デザイン、壁紙選び(トイレ・リビング・ピアノ室、玄関)のサポート、シェード制作、照明の選択、レイアウト図作成等でのアドバイスとなりました。 今回はリビングをご紹介させていただきます。
【BEFORE】収納場所が少なく、正面及び右側窓の茶色のカーテン・バーも取り外したいとのこと。
【AFTER】正面窓際に全面造作家具の収納スペースを確保。 デッドスペースになりがちなコーナーの小さな壁には、思い切って造作家具でガラス戸付きショウケースを設置。 各部屋に分散していたご自慢のオブジェを集中陳列。
【ドア側から見たリビング】お客様が選択されたテーブルセットとモダンな照明が設置され、完成。
◆ 一般の方がインテリアをまとめ上げていくことは、決してたやすいことだとは思いません。 インテリアにあまりこだわりのない方なら、工務店さんに丸投げすることもできますが・・・。 しかしある程度こだわりをもっている場合、お施主さんであるご自分の考えに寄り添ってくれ、それに合ったよりセンスのいい提案してくれるインテリアのプロの方に相談するのが一番の近道だと思います。 なんといっても情報力とセンスで、お客様が受け取る見返りは大きいと思います。
タッセル教室東京・自由が丘、インテリアデザインのトリニティ
2021.1.22
◆ タッセルのヘッド部分は、基本的に糸やコードなどでカバーリングされますが、更にその上に飾りを付けていくことがよくあります。 ポピュラーなものとしては、ネッティング(英)と呼ばれるもの。 手間はかかりますが、アクセントとして表情豊かにさせる効果があります。
◆ ネッティングの方法は、刺繍のブランケットステッチと似ています。 段数が増え、糸同士の交点は「シングル」です。 実は、その他に「ダブル」や「トリプル」という手法もあります。 カリキュラムにあるポンポンストリングや今年の干支タッセルで作っていただいたのは、ダブル(2 points) です。 これが理解できれば、トリプル(3points)も簡単です。 比較するために、カリキュラムタッセルと同じ木型を使い、サンプルを作ってみました。 写真の左側がダブル、右側がトリプルです。作ってみるとわかる意外な注意点。 飾り糸の色変更もあって作り替えること3回・・・<苦笑>。 もし作り方に興味のある方は、教室でお尋ねくださいね。
タッセル教室東京・自由が丘、ソフトファニシング教室のトリニティ
2021.1.15
◆ コラナが早く収束してほしいという思いを反映し、妖怪「アマビエ」キャラクターが人気のようですね。 先日生徒さんからも、自作の木製アクセサリーをいただきました~。 妖怪とは思えないネックレスをしたかわいいキャラになっています!
◆ 昨日は、スーパーマーケットのレジに並んでいてふと横を見たら、なんと日本酒のラベルにも「アマビエ」が!! ひょえ~ッ。 経済打撃を少しでも回復したい気持ちの表れだとすれば、商材にも使いたくなるその気持ち、わかりますけどね~・・・・<苦笑>。
タッセル教室東京・自由が丘、ソフトファニシング教室のトリニティ
2021.1.7
◆ 昨年12月にお客様からいただいたLADUREE(ラデュレ)のギフト。 私の性分からして、LADUREEのような素敵な箱をほったらかしにはできませんよね~<笑>。 箱を眺めつつ構想を練り、最初にイメージしたお花のモチーフから一転、ガラリと考えが変わり、箱上部に印刷されたLADUREEの文字を囲んであるリーフを再現。 月桂樹の葉かどうかわかりませんが、結果”Laurel crown”風にして見ました。
◆LADUREEの創業は、1862年とのこと。 この時期は、ナポレオン三世による第二帝政時代<1850~1870>。 しかし代は変わっても、ナポレオン時代のアンピール様式の香りは残っています。 そんな時代の空気の中で、LADUREEのロゴにその文字を囲む月桂樹らしきものが使われているのも想像に難くないですね。 作った飾りは、スタンプワークのような立体刺繍に見えなくもないですが、テクニックは全てパスマントリー世界のものです。
タッセル教室東京・自由が丘、ソフトファニシング教室のトリニティ
2021.1.1
◆干支をテーマにしたタッセルを作り始め、今年で8作目。 干支の漢字「丑」は、方角や時刻を表しますが、タッセルとなるとやはり「牛」の形になってしまいますね。 今回のタッセルは、スイスの野原に放牧された牛をイメージしてみました。 カウベルを付けた牛、そしてスイスの国花であるエーデルワイスをイメージしたスカート飾りにと・・・、そして背景は、マッターホルンの春の写真です。
※「干支タッセルを作ろう2021特別講座」<生徒さん限定>は、昨年12月から開始されています。 ご希望の方はお問い合わせください。 ※
今年も何卒よろしくお願い申し上げます。
タッセル教室東京・自由が丘、ソフトファニシング教室のトリニティ
2020.12.25
◆ 2~3日前から、来年の手帳を使い始めて気が付いたカバーの文字。 よく見るとToi, toi,toi!と書いてある。 はて、どこかで聞いたことがあるが・・・、そうTV番組の中でデーモン閣下が歌っていたあの歌のことかぁ~。 かすかに覚えているのは、アニメのくまさんがテーブルをコツコツ<笑>。 ネットで探して見ました。 ♪朝が来てtoi, toi, toi, 木のテーブルtoi, toi, toi、美味しいパンtoi, toi, toi、いいことがあるように~。 ➡ フルバージョン→Youtube版
◆ 来年はこの手帳を使いながら、歌ってしまいそうです<笑> ♪今日の日がうまくおまじないの言葉、トイ、トイ、トイ~♪ さて、今日で年内のクラスも終了。 今年のコラムはこれで最後となります。 今年もご愛読いただき、ありがとうございました。 皆さん良いお年を、そして来年はいいことがありますように~トイ、トイ、トイ♪
タッセル教室東京・自由が丘、ソフトファニシング教室のトリニティ
2020.12.19
◆ 使い始めてから、随分時間がたつ一眼レフのカメラ・・・。 もっぱら作品撮りを中心に、活躍してくれている私の愛用品。 愛用品にしては、しまう時はハンカチ一枚!? にくるむとは・・・あまりにかわいそうだといつも思いながらも、カメラバッグは大きすぎて好きになれず、バッグは無用の長物と化しています。
◆ 今年の夏に、写真を趣味にしている姪にあった時、彼女のカメラがなんかコンパクトでオシャレな感じに携帯していたので、「これってなんかコンパクトでいいよね~。買ったの??」 もちろんそうらしいが、私から見ると作れそうに思えたので、記憶を辿りながら作ってみました~<笑>。 生地の中側をキルティングにして風呂敷のように、左右前後をたためば終わり。 一応マジックテープをつけて、太いゴムでレンズ部分にひっかける。 サイズは47cm角。 トリニティの織マークをつけて、アクセントに。 これで長い事気になっていたことが、年内に解決してスッキリ~!!
タッセル教室東京・自由が丘、ソフトファニシング教室のトリニティ
2020.12.16
◆ 今年は少し時間の余裕があったせいか、新しい作品を沢山作った気がします。 カリキュラムのことはちょっと度外視。 作りたいものをつくる・・・、そんな感じでした。
挑戦してみたい、作ってみたいと思う動機は一体何でしょう。 作った時のことをふり返ると、アトリエのストックのどこかを探したら、素材はなんとなく間に合いそう・・・。 そうなんです、作りたくても材料が手元にないと、「いつかは作りたい」で終わってしまい、そのうち忘れていたり<笑>。 そしてもう一つ、新しいテクニックを見つけては、それを実現したい・・・、このふたつが主な動機かな、と思っています。
◆ さて作品のご紹介は、メトロポリタン美術館所蔵の19世紀アンティークタッセルへのチャレンジ版。 Webで見て、ひょっとしたら作れるかな!? と思い、無謀にも挑戦してみました。 スカート飾りのひとつである「トルネード」。 持ち合わせの材料が少し太く、イメージからちょっとかけ離れてしまいましたが・・・。 まだまだ作りたいものが沢山ありますが、それは来年回しということで・・・。
◆ 現代のタッセルは、アンティークタッセルのさまざまなテクニックを踏襲し、それらを使ったものの上に成り立っています。 さまざまな種類のパーツが作れるようになると、新しいデザインを考える時、バラエティに富んだ作品を生み出すことができると信じています。 アンティークタッセルに学ぶことは多い。
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