2018.8.2
パリ日記No. 14
今回でパリ日記はおしまいにし、そろそろ、現実に戻らなくっちゃね~<苦笑>。 締めに当り、失敗談含め様々な雑感を書きたいと思います。皆さまのお役に立つことを祈って・・・。
◆ 一番衝撃的なことは、スリに会ってしまった事。 行く前からいろいろな人に注意されてましたし、一緒に行った友人にもことあるごとに「気をつけて! あの子たちはスリだよ」と、パリ通の友人の目利きはすごい。 また、電車の中ではスリに注意しろと日本語でアナウンスされるくらいなので、きっと被害者が多いということか・・・。 私もお財布を抜き取られてしまいましたが、幸いにも電車の床に落としたらしく、その場で無事回収できて大事にはいたりませんでしたが・・・・。 それ以来、ちょっぴり電車嫌いに<苦笑>。 どの国にもスリはいます。 ま、特に多いということでしょうが、バッグの持ち方は、開け口が常に自分の視界にあること、です。
◆ 友人が登録しているという配車アプリのUber。 「Uber」の名前は知ってましたが、日本はタクシーがふんだんに走っているし、あまり必要性を感じませんね。 いつでも簡単にタクシー代わりに車を呼ぶことができるとっても便利なアプリです。 パリでは結構使われているらしく、タクシーがあまり捕まらない土地柄ではとても便利なものだと思います。 ちなみにロンドンはさまざまな理由から、Uberの免許更新ができなくなったとのニュースに、ロンドン事情が見え隠れします。
◆ 飛行機に搭乗する時のシステム、これも格段に進化(!?)している・・・、というよりユーザーができそうなことはすべてユーザーにやらせる仕組み。 予約から席の位置決めなどいまや当たり前ですが、空港ではボーディングパスの発行も荷物用のタグまですべて搭乗者自身に発行させるやり方。 ホントにどこまでやらせるんだよ~、って感じです。 もちろん、航空会社によって異なるとは思いますが、利用したAir Franceはそうでした。そのうち自分で荷物の重さを計量して、自分でベルトコンベアーに乗せてね~、でも超過料金はしっかりいただきますよ・・・なんてことになりかねないかも、なんて思ってしまった程でした。
◆ 今やネットから全てを手配する世の中に。 美術館チケット、電車・飛行機チケット、宿、地図等含めすべてネットから手配し、そして活用できると同時に使いこなす術は必須だとつくづく思います。 ネットが嫌いだなんて言ってられない世の中にすっかり変わってしまったことを実感・・・、です。
◆ 個人旅行は、その 旅に対する自分の目的を明確にすることでさまざま勉強ができます。 今回詳細なご紹介はしませんでしたが、仕事柄パスマントリーの工房も訪ねることができ、またフランスに存在するパスマントリーのショウルームはすべて訪問。 完全攻略です。
さまざまな現地での出会いや情報も、自分の認識を新たにしてくれたりと、旅の見聞はいつも素晴らしい手ごたえを感じます。 今回もまた毎年パリに行っている心強い友人と一緒だったことも幸いし、楽しい旅を終えることができました。 この旅でのさまざまなご縁は、きっとまた次の機会へとつながることを実感してます。
今後の日々の活動の中から、また新たな目的が湧いてくるかもしれません。 その時はまたパリの旅にいくことになるでしょう!
2018.8.1
パリ日記 No.12
◆ 一緒に滞在した友人の希望で、ガレリア美術館に同行。 この美術館は常設展示はなく、特別企画展のみの美術館。 今回は、ベルギー出身デザイナー、マルタン・マルジェラ氏の展示でした。 服地に古着やレコードの破片などを使ったり、とても前衛的なファッションデザイナーです。
◆ 私も見るまでは、あまり認識してませんでしたが、きっと下の写真を見たら「あ~、この人なのね」と思われることでしょう。 日本の足袋からイメージした靴やブーツ等を発表しています。日本でも履いている人を見かけたことがありますが、なんとも不思議な靴だな、と思っていました。
見るたびに、足袋のイメージからかけ離れ、牛の爪を持った足を想像して仕方がないのです。 そう思うのは私だけかしら????????<苦笑>。
2018.7.30
パリ日記 No.10
◆ このお城には、もちろん歴代の王のお部屋も見ることができますが、たくさんのお部屋を見ていると、結果どこも似たり寄ったりに見えてきます・・・・<苦笑>。
◆ 今回は、当時のトイレとお風呂の展示に驚きです!! その昔、デザイン学校の授業で、ヨーロッパの椅子の大きさについて議論があった時、当時はドレスを着ていたことも影響して、椅子の大きさに名残があると説明されたことを記憶しています。 トイレ事情も然り。 ドレスを着たままトイレを済ますには・・・・。 なにはともあれ写真をご覧あれ。 百聞は一見にしかず、とはこのことです。 私も実物を見たのは初めてです!!
2018.7.30
パリ日記 No. 9
◆ 唯一ツアー(1日)で参加した世界遺産の「フォンテーヌブロー城」。 城の最後の住人のひとりであるナポレオンの色合いが濃い城である。 革命時の影響によって、荒廃したこのお城を修復したのがナポレオンとのことで、それもそのそのはずである。 中には「ナポレオン美術館」があり、ここがおもしろい! 写真は、美術館に展示してあったナポレオンが実際に着用していたという帽子とコート。 そして遠征に行くときに持参したというコンパクトに納められた身の回り品等、とても興味深い。
◆ 彼の執務室は、もちろんこの時代に流行したエンパイア様式で、ネオクラシックのデザインとともにエジプト的なモチーフを特徴としている。 家具調度類はもちろんのこと、カーテンの縁にはグリーク紋様、そしてタッセルは、月桂樹の葉をかたどったようなタイバック(もちろん現代版)と、どこをとっても私自身の興味を大満足させてくれるお城でした。 なんと言っても空いていて、ゆっくり見られるところもいいですよ!
※ この続きは次回。 これもまたおもしろいものをご紹介しましょう。
2018.7.24
パリ日記 No.5
◆ “クリニャンクール”は、皆さんご存知パリ市街にある骨董市場。 そこで見つけた「ハーフドール」。かわいいものだけ選りすぐり、4体購入しました! ハーフドールは、イギリスだけなのかと思ってましたが、フランスにも存在するんですね~。 これで何をするかって? 教室にもサンプルがありますが、ティーコージーの上部に使います。
◆ ご希望の方にお分けしたいと思いますので、ご興味のある方は「問合せ」からご連絡くださいね。
◆ これ以外にも、素敵なアンティークタッセルも購入しました。 教室で是非見てくださいね!
2018.7.23
パリ日記 No.4
◆ 美術館まで徒歩12~13分のところに住んでいたので、「見ずに帰れるか」と思い、現地でネット予約をして行ってきました。 すんなり入場できたものの、でもなかなか行きたいところにすんなり辿り着けず、何回も案内の方に聞く有様。「迷ったら、正面に戻った方が早いよ」とのアドバイスは的確でした。
◆ そこで偶然見つけた看板! 見たかったひとつのフランス絵画「ポンパドール夫人」のポスターに、17世紀と18世紀のルーブル美術館のパステルと題した、案内を見つけました。 なんとラッキー!! 至近距離で昔のパステル画をまとめてじっくり見ることができました。 私が今絵画教室で取り組んでいるパステル画材です。 とても参考になり感動ものでした。
※ 7月末まで当ビル3階ロビーで絵画クラスの展示会をやってます。私が描いたパステル画もあります<苦笑>。ご興味のある方はお帰りの際に是非お立ち寄りください。
筆致は結構粗くてもOKなんだよね~。
2018.6.20
◆ パスマントリーの中のひとつであるロゼットは、これまでもその使い方や、さまざまなデザインをご紹介⇒★してきました。 さて、今回は建築にも使われている例をご紹介しましょう。 上の写真<隅のグレー部分>は、私が2016年にイギリス・ケンブリッジを訪れた時、建物の回廊を通り抜けようとして、上を見上げた時に撮ったものです。 大きい写真は、ポルトガルのジェロニモス修道院。
◆ アーチ状の柱が集まったところにあしらわれている、これもれっきとした「Rosette」と呼ばれます。 ロマネスクやゴシック建築のアーチ状の柱が交差する天井の中央部によく飾られています。 最近は、メダルの周囲にリボンを折りたたんだものも「ロゼット」と呼ばれ・・・、ロゼットもいろいろありますね。
◆『ロゼットは人工のバラを意味し、広い意味では中央から放射する円形の装飾はどんなものでもロゼットと名付けられる』出展: Handbook of Ornament <著者: Franz・S・Meyer> とあります。どうも“バラの花の形をした飾り類”は、すべてロゼットと呼んでも過言ではないようですね~。
2018.4.28
◆ お客様が持ち込まれた「クロス刺繍」作品。 お友達からいただいたものだそうです。「もう、額に入れて飾るスペースもないから、クッションに仕立てたい」とのこと。 確かに刺繍された布だけをいただいても、押し入れで眠ってしまうケースも少なくないと想像します<苦笑>。 昨日ご依頼いただいていたクッションをお渡ししました。
◆ ソ フトファニシングの中に、生地本体を取り囲むようなテクニック「額縁仕立て」というものがあります。 応用範囲も広く、カーテン、ブラインドの縁等大きいものから小物なんかにも。 (体験講座でもやっていただけますよ!) さて、この額縁仕立ては、装飾的なアクセント効果にもなりますが、布が足りない場合なんかにも応用が効くんですよね~<笑>。 但し、とても正確性が求められる縫製が必要なんですよね~。 新しく購入されたカウチに合わせたいとのことでしたが、とても気に入っていただけました。 Ms. H.M-san、ありがとうございました!!
2018.4.26
◆ 和風バッグ用のタッセルを作りたい、とタッセルクラスの生徒さんからのリクエスト。 「アソシエイツコース」のカリキュラムにあるデザインをご提案。 もちろん和風仕立てなので、色や素材は全面変更です。 ちなみに、カリキュラムのデザインは、こちらから「8. 編み飾りヘッドのタッセル」。
◆ 同じデザインでも、素材や色を変えることによって、こんな<写真>にも変わることをご確認いただければと・・・。 タッセル作りでの配色や使用する素材等によって、そのタッセルの存在感にとても大きな影響を与えるものだと思っております。
タッセル講座、ソフトファニシング講座のトリニティ
2018.4.24
◆ 今日午後、第2回目「タッセルコードメイキング特別講座」無事終了!! 皆さま、お疲れさまでした~。 次回5月度の実施は、5月26日(土曜日) 13:00~ですが、満席となりました。
◆ さて、生徒さんがお帰りの際、「先生のコラムに載ってたスカーフってこれよね~」。取り出したのはエルメスの本物のスカーフ。 タイトルは、”passementerie(パスマントリー)”。 これが正真正銘オリジナルスカーフデス! タッセルクラスの生徒さんの一人が持っていたとは、なんという偶然、驚きです!! 今から20年くらい前のものだそう。 やはり本物は重厚感と迫力がありますね~。 それに比べ、コピー版スカーフは、なんと700円でしたからね~<笑>。 最近のファッションでは、あまり正統派スカーフの出番がなくなってますが、是非、是非大事になさってくださいね。
◆ 後日、エルメスのサイトでこのスカーフを発見しました。→ こちらから。