2009.10.17
■ 最近は日本のホテルに宿泊する機会も少なくなったが、お部屋に入るときの鍵といえばカード形式の、差し込むと緑のランプがついて、開錠できるものがほとんどのような気がする。アメリカのホテルもまったくその通りですね。
■ 海外のホテルを紹介する本、『HOTELES & MORE』 (Angelika Taschen著)。LONDONやPARISバージョンが出ているが、このどちらも保有している。いつか滞在するかもしれない・・・!? ではなく、どんな雰囲気なのかインテリアの興味で購入したものである。やはりお国柄が出ていて、とてもおもしろい!! パリのホテルの「Hotel Bourg Tibourg」の紹介巻頭ページ。(下写真)。 各お部屋の鍵にはキータッセルがついて、さすがはパリ。 なんかアットホームな感じさえ伝わってきます。
■思わず、同じタッセルを作ってみたくなり、作ってしまいました。 ちょっとスリムだったかしらん・・・。
2009/10/17 記載
2023.6.20
◆ 定休日の昨日は私用があり横浜へ。 中華街でランチを終えた後、正式名ホテルニューグランドでお茶でも・・・ということになり、まずは旧館にお邪魔。 2階に上がりしばしゆったり。 そんな時、窓のカーテンやそのタッセルをしげしげと良く見る人なんて、私くらいのもんでしょう<苦笑>。
◆ タッセルに触ってびっくり。 なんと、石膏で型を取ったものでした!? 想像するにきっと❶この手のデザインのタッセルが入手不可能だったのか、❷それとも高額のあまり予算オーバーだったのか、❸はたまた誰も作れる人がいなかったのか・・・その真意は定かではありませんが、石膏でできたタッセルを見たのは初めてです・・・<苦笑>。 ネッティング部分は、色が塗られていました。 きっと古いタッセルから型をとったのでしょう。 但し、紐とラフ、そしてスカートだけは、糸で作られてました。
◆遠くから見たらすべて作ったような本物に見えますが、私みたいなこの分野に興味を持っている人が近づいたらアウトです!! <笑> 木型さえ調達したら、すべて作れるテクニックばかりですね。
タッセル教室東京・自由が丘、ソフトファニシング教室のトリニティ
2022.7.6
◆ 先月ご依頼いただいた品々を制作中。 「テーブルランナー」もそのひとつ。 今「ベッドカバー」に取り掛かっています。 さて、これを作っていたら思わず、ふと「ベッド」+「ランナー」という言葉が頭をよぎりました<笑>。 言葉の合体反応が起きたみたい・・・<苦笑>。 今回は「ベッドランナー」(ベッドスカーフとも言う)についてです。
◆ 旅行などでホテルに滞在すると、よくベッドの足元に置かれている長方形の布。 自宅ではジャマ臭いので、使っている人もあまりいらっしゃらないかと思いますが・・・<笑>。 この呼び名『ベッドランナー』と言います。 この役目は諸説ありますが、私が信じているのは、海外の人は家の中でも靴を履いているので、そのまま横になると当然フトンカバーが汚れるから、その汚れ防止のため。
ホテルで使われている理由も、似たようなもので、羽毛フトンカバーは、大体が白い。 その上でスーツケースを広げたいのに、<バゲージラック>が無い時などは、やはりベッドの上に広げたくなるのは誰しもが考えること。 要するに、汚れ防止とアクセント効果をもたらすものなんです。
次回はこの写真を見て、どうしてこんなにクッションを置かなきゃならないの~!? と、きっと疑問に思われた方のために、沢山のクッションについてご紹介しますね。
Picture source by Colleen McNally Interiors
タッセル教室・東京自由が丘、ソフトファニシング教室トリニティ
2019.11.29
◆ 先日は、あるご縁でホテル椿山荘東京で開催された、日本モロッコ協会主催の「モロッコの夕べ」のパーティに行ってきました。 会場に入るまで、私の頭の中はどういうわけかトルコとモロッコがごちゃごちゃになっていて・・・<苦笑>。 近年はモロッカンな生地もブームを呼び、イスラム的な模様が脳裏に焼き付いていたせいでしょうか!? モロッコはアフリカ大陸に位置し、個人的にはあまりご縁のない国。 お誘いを受けた時、ちょっぴり仕事のことも脳裏をかすめ、新しい興味が湧きました。
◆ パーティでの興味のひとつは、お料理でしょうか。 普段食べたことのない「子羊の丸焼き」やアラブ圏にを中心としてお馴染みのひよこ豆のお料理、アルガンオイルやモロッコ食材を使ったお料理やお菓子等々。 モロッコ大使館の方が入れてくれたミントティーは、とても美味しくて大ファンになりました~。
お誘いを受けた方が、昔の知人だったこともあり、パーティ会場では懐かしい顔ぶれにも遭遇し、楽しいひと時を過ごしてきました。 やはり、さまざまなご縁のつながりを感じます・・・。
2019.2.27
◆ 先週末は、日・月の定休日を利用して前々から日程が決まっていた箱根へ。 リゾート施設の会員権を持っている友人の誘いで、”箱根翡翠”へ4人女子旅です。 お部屋にも露天風呂付きの豪華なお部屋!! 到着後すぐ大浴場でお風呂へつかり、食事の後、そして翌朝と温泉三昧。 最近の肩こりと腰痛が一気に軽くなった気分~♪ 女子旅は会ったその瞬間から話題が途切れることがなく、逆に声疲れかも~<笑>。
◆ 翌日は、岡田美術館の開館5周年記念展『美のスターたち』を見に。 当美術館は、最近発見されたという、喜多川歌麿の「深川の雪」を所蔵する美術館として有名ですが、伊藤若冲の「孔雀鳳凰図」は圧巻でした。 入場料2,800円は、ちょっと高し!! 出かける時は、必ずホテル等においてある割引券持参をお勧めしま~す<苦笑>。
2015.10.29
◆ 重い荷物を持っていると、誰かが必ず親切に助けてくれるのは、さすがイギリス。もちろん若い男女だけですけどね。 疲れていたせいか、ボーッとついついエスカレーターの左端に立っていたら、後ろから声が。 そう、ここはロンドンの地下鉄。大阪と同じ右側に立つことをすっかり忘れてました~<苦笑>。
◆ ロンドンに移動です。今回の滞在は、ハムステッドのB&B「La Gaffeラ・ガフェ」と言うところ。ハムステッドに住む友人の紹介でここに決めました。 友人宅にも近いし、昔住んでいたところも隣の駅で、お庭のように把握(!?)している場所。 それにしても、すべてが懐かしい。 なんと裏の道一本入ると「フェントンハウス」があるとは・・・。 部屋はシングルベッドに小さな机。 バストイレはなんとホテル並みの設備でとてもきれいだし、お湯もじゃんじゃん出るし、嬉しいかも~。 普通はお湯の出が悪かったり、勢いもなかったりと・・・。 ま、物事あまり期待しない方がいい。 今回みたいに良い方向に行った時は、ラッキー~と思えるからね。 今年は8月のプロジェクト、9月は引越しととっても忙しかったので、今日から私の秋休みだぁ~。
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2014.12.9
◆ 先日久しぶりに友人と夕食を兼ね忘年会。 秋にシンガポールに旅をしたというのでお土産を持参してくれた。「プラナカン」と呼ばれる民族の家を飾る「タイル」<写真>。 シンガポールは一度も訪ねたことがないので、頭に浮かぶのはマーライオンと近代建築のホテル・マリーナ・ベイサンズ、そして一生に一度は宿泊してみたいコロニアル様式建築のラッフルズ・ホテルくらいでしょうか・・・。 知らないとこんな貧困な発想しか出てきません(苦笑)。
◆ 初めて聞く「プランカン」という言葉。 調べてみました。マレー語で、中華系移民の人たちを指し、シンガポールでは特にエリート層を形成していたそうです。このタイルの意味も、鮮やかな背景に彩られた花々のモティーフが一族に幸運、長寿、富と繁栄をもたらすものと信じられ、家具や自宅などを装飾するものとして使われていたとのことです。 そんな背景を知ると、意味ある「タイル」に見えてきます。 ネットサーフィンのおかげで、しばしシンガポールを旅行した気分。 ここがネットのいいところですね。
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2014.2.10
◆ 先日、カリキュラムの「キータッセル」に進もうとした時、生徒さんに質問された言葉。 「キータッセルってなんですか?」 「家具などについている鍵を無くさないように、またその家具の飾りにもなるタッセルですよ」、とお答えしました。
◆ 自宅にあるイギリス家具、キャビネットがありますので、その例で見てください<写真>。 20年前くらいに購入した家具ですが、そのころに海外に行った時、市販品のタッセルを買い、そのまま飾ってあります。 またコラムvol. 55でご紹介した「ホテルの鍵にキータッセル」も参考にしてください。→★
◆ さて、ネットでタッセルについて検索したら、面白い情報がありました。 フランス語ではパスマントリー(Passementerie)。 この言葉は以前ご紹介しましたが・・・。
イタリア語では、パッサマネリア(Passamaneria)、スペイン語では、アジメントス(aziamentos)、だそうです。 ちなみに日本は房(ふさ)ですよね~。
2012.11.29
◆ さまざまな広告が流れる山手線電車の中の”情報ディスプレイ”。 スーパーマリオが出でくる画面では、いつも「物知りクイズ」をやっている。 あまり記憶に残っているものはないが、ちょっと以前に見た内容は、あまりにマリオ君のイメージとかけ離れた世界の話で記憶に残っている。
◆ その内容とは、ベッドの足元にかけてある一枚の布、「ベッド・スロー」。 なぜこの布をかけるのか、その由来について説明していた。 もちろん、私は知っていますよ。 部屋の中でも靴を脱がない欧米では、ちょっとベッドに横なりたいときでも、靴を履いているので、カバーの足元が汚れないようにするためのものです。 日本では、ホテルは別として室内では靴を履きませんので、形骸化してます。「きっとこれは、アクセントの布なのね~」とお思いの方も多いのではないかと思いますが、今や日本ではこの意味合いの使い方に変わってきていると言えるでしょう。
◆ でも、この使い方もあり、ですね。アクセントに、そして足元に一枚あるととても暖かいですし、また、肩掛けやひざ掛けにと、今の季節はとても重宝します。 ちなみに私は、ラルフローレーンのミニ毛布(ブランケット)を使っています。 それにしてもスーパーマリオ君のスタッフにはインテリア通がいるんですねぇ~。
※【トリビア(trivia)とは】: 雑学的知識、あまり知られていない事実。 取るに足りないことの意。
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2011.9.26
◆ 今(2011年現在)、”パスマントリー”という言葉が多く使われているように感じていますが、”トリミング”という言葉も覚えておいて損はないでしょう。 その違いは、仏語か英語かの違いで同じものです。 パスマントリー Passementerie (仏語) vs トリミング Trimmings (英語)。 その意味は、vol. 7でご紹介したとおりです。
◆ さて、当コラムの「vol.81 タッセルの使い方 その1<ブラインドプル>」では、いきなりロールブラインド(シェード)につけたタッセルを紹介しましたが、定義やその種類をきちんとサマリーしてから開始すべきだったと少々反省・・・・。そこで、その種類と使い方を下記にサマリーし、そして、今後ひとつずつ具体的な使い方を紹介させていただこうと思います。
◆ 「パスマントリーの種類」と「使い方」
まず、活用分野として、下記の2分野<A.インテリア>、<B.ファッション/その他>に大別できます。 分野とその種類の組み合わせはあまりに多くて、悩みました。そこで、「A.インテリア分野」では、パスマントリーの名前を挙げ、その具体的な使い方を見ていきます。
また、「B.ファッション/その他分野」では、飾る対象物を思い浮かべ、どんなパスマントリーが使われているのか、を見ています。 こちらの分野は、なんにでも・・・という感じで、私の発想できないのも沢山あるのではないかと思っています。
A. インテリア分野 : ソフトファニシング、インフリアにおける家具類であるアップホルストリーの使用例
パスマントリー種類 | 使用例: ご紹介コラムNo. |
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1. ポンポンタッセル | vol. 81 ブラインドでの使用 |
2. ボタンタフト | vol. 143 ボタンタフト 使い方その9 |
3. 各種フリンジ | vol. 146 フリンジ 使い方その10. |
4. ソフトタッセル | vol. 129 タッセル付きクッション |
5. タッセルタイバツク | vol. 74 カーテン用タッセル |
6. ロゼット | vol. 114 ボルスタークッション & 飾り |
7. コード(ローフ゜) | vol. ロープ、パスマントリーの使い方13 |
8. 各種ブレード | vol. 152 ブレード、使い方その12. |
9. ボルスタータッセル | vol. 135 ボルスタータッセル |
10. チェアタッセル | vol. 154 チェアタッセル |
11. キータッセル | vol.55 ホテルの鍵・キータッセル vol. 564 キー・タッセルとは |
B. ファッション・その他
使用例 | ご紹介コラムNo. |
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1, バッグ | vol. 118 手作りバッグと、ポンポンフリンジ |
2. ポーチ、巾着袋 | vol. 121 タッセルの使い方 <その3> |
3. ハサミ | vol. 78 Ms. Uさんの手作りタッセル |
4. 携帯電話 | vol. 83 携帯用タッセル |
5. 傘 | vol. 44 傘用タッセル |
6. アクセサリー | vol. 163 アクセサリーに変身 |
7. 靴 | vol. 125 タッセルの使い方 <その5> |
8. テーブルランプ | vol. 197 テーブルランプのタッセル |
9. 洋服・小物 | vol. 126 プラダのタッセル |
10. ティーコージー | vol. 123 タッセルの使い方 <その4> |
11. 手帳 | vol. 140 手帳のタッセル <その8> |
その他にもたくさんの使用例が考えられますが、またの機会に・・・・・。