2009.10.17
■ 最近は日本のホテルに宿泊する機会も少なくなったが、お部屋に入るときの鍵といえばカード形式の、差し込むと緑のランプがついて、開錠できるものがほとんどのような気がする。アメリカのホテルもまったくその通りですね。
■ 海外のホテルを紹介する本、『HOTELES & MORE』 (Angelika Taschen著)。LONDONやPARISバージョンが出ているが、このどちらも保有している。いつか滞在するかもしれない・・・!? ではなく、どんな雰囲気なのかインテリアの興味で購入したものである。やはりお国柄が出ていて、とてもおもしろい!! パリのホテルの「Hotel Bourg Tibourg」の紹介巻頭ページ。(下写真)。 各お部屋の鍵にはキータッセルがついて、さすがはパリ。 なんかアットホームな感じさえ伝わってきます。
■思わず、同じタッセルを作ってみたくなり、作ってしまいました。 ちょっとスリムだったかしらん・・・。
2009/10/17 記載
2009.10.7
※ 「手づくりカーテン用タッセル」の記事は、こちらから。
■ ほぼ間違いなく、ほとんどの皆さんは言う。「カーテンは高い!」そうですねぇ~。 思わずうなずいてしまいます。 ひとつの大きな窓を例にしても、確かに生地分量もザクッと10m。 それに掛けることの生地単価、加えることの縫製代。窓数によっては、あっという間にウン十万~の単位を超えてしまうオーダーカーテン。
■ そこで「カーテン手作り」。下の写真はイケアの生地を使用した「ロンドンブラインド」です。エプロンを作ろうと思って購入していた生地を転用しました。
・使用長さ1.5mで1,500円 (完成サイズ幅90cm)、M単価1,000円は、ヤスッ。
・赤いリボンに使った生地2mで1,300円、
・裏地(もちろん付けます!!) 1.5mで2,000円、合計4,800円なり。
こ~んなに安く素敵に仕上がります。(※取り付け機材は含まず。今使用中のものを使えば0円)
■ しかし、高い生地はやはりそれなりの風格を持ち、とっても素敵ですし、お部屋の品格さえ左右しかねません。お客様をお招きするお部屋、寝室、子供部屋、階段踊り場、台所、洗面所等、カーテンを必要とする場所は沢山。 部屋別に「オーダーカーテン」と「手作りカーテン」を分けて考えるのもひとつも手です。それに、きちんとした作り方を習得すれば、様々な構造(!?)が見えてきて、きっと大きな収穫にもなることでしょう。
■ 皆さんのカーテン手作りへの挑戦、サポートさせていただきますッ!!
2008.11.14
2007.11.16
■先日タイトルの講演会に行ってきた。英国好きの方にとって、井形さんの名前はちとに有名な方かもしれない。
■この講演案内を見つけた時、<渡英70回以上を数える英国通の方の、違った角度からの話を聞いてみるはきっとおもしろいかも! > と思ったのがきっかけだった。確かに日本との建築物の構造の違いや、建物の改造時の規制はあるものの(年代ものを大切にするためにムヤミに取り外せないものが結構あるんです。) 、なぜ日本の洋風の家は素敵にみえないんだろう・・・、と漠然とした疑問を持っていたところだった。
■講演前日に帰国したばかりの女史の話は、ユニクロのLondonの新店舗の取材の話から始まり、現地の家庭訪問風景、家屋販売のチラシ比較による方法の違い、アンテークショップの位置づけ、はたまた、ご自宅(英国風)の建築時の裏話、そしてチャリティショップの話、(そうそう、英国全土に広がるこのシステムはとっても合理的。店舗の場所も慈善によって支えられてのもの、高い家賃をとられる日本で、慈善事業は難しいのよねぇ・・) などと納得したり、感心したり。あっという間に1時間半は過ぎ・・。でも前述の私の疑問は解けなかった。
しかし、最後に出席者全員に女史の著書『古くて豊かなイギリスの家、便利で貧しい日本の家』(新潮文庫)がプレゼントされ、(ちゃっかり、サインまでいただいちゃいました。) 帰りの電車の中で読みはじめたら、「あ、これこれ、本の中に書いてあるじゃん。まぁ、1時間半の講演時間では伝えきれる内容は限られているから、しかたがないわよね~。それに聴きに行かなかったらこの本にも会えなかったかもしれないし、結果オーライ!」なんて納得しつつ、一晩で読破。
■私がいままで漠然と思っていた疑問、それを解決してくれたその一言。それは『家はイギリス人にとっては「ホーム」だが、アメリカ人や日本人には「ハウス」?』。この一行を含む(p44~p49)ページは、モヤッとしていた私の疑問を一気に吹き払ってくれた。 確かに、本屋に注文していた英国版雑誌の『HOUSE&GARDEN』が間違って米国版が届いた時、あっ、これは違うと思ったのも納得です。本の内容はこれに留まらず、私が日頃思っていることもバンバン書かれていて、痛快、納得の一冊でした。さすが、ジャーナリズムの世界に身をおく人の視点は違います。本質を深く追求するする姿勢はさすが!!
【写真】みなさんの価値観を揺るがすかもしれない¥476円・・・・
2007.5.17
◆ タッセルとは
タッセルとは、インテリアを中心とするファフリツク類の最後の仕上げに、その外観をより際立たせ、特徴づける房飾りのことをいいます。 ところで、日本ではカーテンを束ねる帯状の布を「タッセル」と呼んでいるケースが多々ありますが、ソフトファニシングの世界では「タイバック」と言います。 もちろん房飾りがさがったカーテンを束ねるものもあります。 これを「タッセルタイバック」と言います。 タイバックは、カーテンを作った時についてくるもの。 タッセルタイバックは、飾り類いわゆる「パスマントリー」のジャンルに入ります。
◆パスマントリーとは
パスマントリー: passementerieは、フランス語表現、英語ではトリミング: Trimmingsと呼ばれ、同義語です。その意味は、カーテンや椅子張りの仕上げに使われる飾り紐や組み紐などの紐類、そして、縁飾りとして使用されるフリンジや金銀モールなどのブレード、そしてタッセルも含めて、それら全般の飾り類の総称です。
使用用途の主な分野はインテリアが中心ですが、流行によってはファッションに使われている場合もあります。
◆ 上の写真を元に少し具体的な形と種類、名前を見てみましょう。 上から時計と反対回りに、★ブレード、★フリンジド・ロープ (縁がないものはただのロープです)、★ブロックフリンジ、 ★バブルフリンジ (この写真のものは、バブルフリンジの間隔に★ファンエッジングというフリンジとの組み合わせになっています。これが上下につくと★ダブルファンエッジングと呼びます、★ブリオンフリンジ、★タッセルフリンジ(タッセルがついているので・・)、そして右半分の上から、★タッセル、これは基本形のとても応用範囲が広いタッセルですね。 ★ボルスタータツセル、★キータッセルです。
見ていただいたとおり「タッセル」とは房がついたもの意味し、単独のものもありますし、小さな房自体が飾りとして使用される場合もあり、大きな意味で「パスマントリー」の仲間です。「パスマントリー」という言葉で表現する場合は、全体を意味することになりますね。
◆ 写真のものはいずれも市販品ですが、「タッセル」は、もちろん手作りすることも可能です。 タッセル作りの講座も行なっていますので、ご興味のある方、是非お問合せください。 お待ちしております。 また、「パスマントリーのさまざまな使い方」については、こちらから。
2007年5月17日 記載